老活で大切なキーワードの4つ目は、常識・思い込みを捨てること。思い込みや常識にとらわれていると変化に対応できません。どう過ごすか、何を大切にするかを選びなおしましょう。
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“つらい思い出”は忘れるより上書き
脳の特性を活用して心の安定をもたらす
これまでの人生を振り返れば、思い出したくない出来事のひとつやふたつ、誰にでもあるはずです。けれど、「忘れよう」と力を入れるほど、記憶はかえって鮮明になります。あせりや自己否定が、つらさを再生してしまうのです。
大切なのは、無理に消そうとしないこと。代わりに、新しい楽しい体験や心地よい時間で「上書き」していく発想です。
脳は同時に強い感情をいくつも保ち続けることが苦手です。楽しい予定に胸を躍らせているとき、嫌な記憶は自然とうしろへ下がります。痛みがあるときでも、夢中になれることがあれば一瞬忘れられるのと同じです。
上書きとは、現実から目をそらすことではありません。むしろ、「あの経験があったからこそ今がある」と意味づけを変えていく作業です。新しい挑戦をする、会いたい人に会う、行きたかった場所へ出かける。そうした前向きな行動が、記憶の色合いを少しずつ塗り替えていきます。
これまで十分に自分を律してきたのなら、この先は心を軽くする選択をしてもよいのです。嫌な記憶を抱え続けるより、楽しい記憶を増やすことに力を注ぐ。そうすれば、過去は静かに背景へと退き、これからの時間がより穏やかに、自由に広がっていきます。
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