「日本人から、ひとつの提案ができるように」
——海外の方に歌舞伎を見てもらうということについても、これまでとは違う考えをお持ちでしょうか?
團十郎:海外でさせていただく機会をいただけるのであれば、一度だけの打ち上げ花火というのは避けたいです。過去には、シンガポール公演を2年続けたこともありました。でも、結局は打ち上げ花火に近かかったと思います。
若いときにそういう経験をしたからこそ、これからは継続的に海外公演をしていきたいと思っています。
昨今の世界の状況は、私は野蛮だなと思っている。ちょっと理解できない節があり。
そういう中で日本人を考えると、争わない中で我々は豊かに暮らす技術を持っていると思います。
そういう意味で、ひとつの提案が日本人からできるように思うし、それが文化であり、歌舞伎である。
まずは、それを受け入れてくださるように、諸外国にアプローチすることを考え始めようかな、というふうに思っています。

2019年、海老蔵として手がけた『星合世十三團 成田千本桜』。





