メルマガ

年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い 素敵なあの人Web

公開日:

【60代エンタメ】市川團十郎・新之助 インタビュー|「古き良きものの中に新しいものがある」(市川團十郎) 映画『襲名』で見つめ直した歌舞伎の未来、そして次代へ

6歳でひとり舞台に立った『外郎売』――「あのときだからできた」

——映画の中で、6歳の新之助さんが襲名前に、お父さんとやっていた『外郎売』をひとりで演じる場面が印象に残りました。

新之助:なんであんなことができたんだろうと思います。いまだったら絶対無理です。

——急遽ひとりで舞台に立つことになったのですよね。

團十郎:私が『義経千本桜』の13役をやる『星合世十三團 成田千本桜』の初演の途中、咽頭炎で声が出なくなって休演してしまったのです。

そのとき、いまでは考えられないのですが、この子が「自分ひとりでやる、頑張る」と言って『外郎売』の舞台に立った。

私は病院で体に管が入った状態で、歌舞伎座の状態を把握できない3日間でした。

その3日間、この子がすごく頑張った。あの映像には泣きました。子どもながらに、本能的に危機を感じている様子がわかりますから。

周囲に「なんで今日はこんなに人がいるの?」と問いかけたり、撮影されないように振る舞ったりとか。「無理をさせたな」と思って、涙が止まらなかった。

いま、「あれをできるか」と聞いたら、「やる」とは言わないと思います。あのときだからできた、この子のポテンシャルだったのでしょう。

映画『襲名』シーン画像 2019年、堀越勸玄としてひとりで舞台に立った『外郎売』

2019年、堀越勸玄としてひとりで舞台に立った『外郎売』

記事をシェア

  • X
  • facebook
  • line

\Googleで素敵なあの人Webをフォロー!/

この記事のキーワード

この記事を書いた人

杉村道子

編集・執筆 杉村道子

カルチャー系を中心にインタビュー記事を執筆しています。趣味は歌舞伎、落語、ミュージル、ストレートプレイに小劇場と、ひたすら雑食舞台鑑賞。年に何本見ているのか、最近は怖くて数えていません。

記事一覧

この記事を書いた人

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

記事一覧

  • Instagram
  • X
  • facebook
  • youtube

アイコン画像メルマガ