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【60代エンタメ】松本幸四郎・市川染五郎が「秀山祭九月大歌舞伎」への思いを語る 受け継がれる初世・二世吉右衛門の芸、親子で挑む初役

松本幸四郎さんと市川染五郎さんが、9月2日から歌舞伎座で幕を開ける「秀山祭九月大歌舞伎」の取材会に登壇しました。初世中村吉右衛門さん、二世中村吉右衛門さんが得意とした『ひらかな盛衰記』「逆櫓」の松右衛門、『沼津』の十兵衛、『一條大蔵譚』の大蔵卿など、ゆかりの役が並ぶ今年の「秀山祭」。初役に挑むおふたりが、それぞれの思いを語りました。

松本幸四郎さん

松本幸四郎さん

市川染五郎さん

市川染五郎さん

「これぞ歌舞伎」という『逆櫓』に初役で挑む幸四郎

初世中村吉右衛門さんの功績を顕彰し、その芸と精神を次代へ受け継ぐことを目的に、2006年から始まった「秀山祭」。俳名「秀山」にちなみ名づけられ、9月の歌舞伎座を彩る恒例の興行として、数々の名舞台を生み出してきました。今年は節目となる20年目。初世吉右衛門さんの生誕140年にもあたります。

松本幸四郎さんは、『ひらかな盛衰記』「逆櫓」の松右衛門実は樋口次郎兼光、『沼津』の呉服屋十兵衛、『一條大蔵譚』「奥殿」の八剣勘解由を勤めます。

なかでも松右衛門は初役。幸四郎さんは、「逆櫓」の魅力をこう語ります。

「これぞ歌舞伎という演目です。船頭・松右衛門の大きさや存在感、そして実は木曽義仲の遺臣、樋口次郎兼光という見顕し(みあらわし)。歌舞伎の得意技が詰め込まれたお芝居だと思いますので、しっかりと自分の歌舞伎の芸を見つめ勤めたい」

『ひらかな盛衰記』「逆櫓」船頭松右衛門実は樋口次郎兼光=松本幸四郎(撮影:下村一喜)

『ひらかな盛衰記』「逆櫓」船頭松右衛門実は樋口次郎兼光=松本幸四郎(撮影:下村一喜)

夜の部の『沼津』では、松島屋・片岡仁左衛門さんと幸四郎さんが、それぞれA・Bプロで十兵衛を勤めます。幸四郎さんによれば、同じ物語でありながら、教わった型による違いが随所にあるといいます。

「話は同じですが、『沼津』は、私が叔父(二世吉右衛門さん)から教わった型と、松嶋屋さんの型でいろいろな違いがあります。いわゆる大道具まで全部違うというのも珍しいと思います。叔父にとって大事な演目でありましたので、しっかりと勤め上げたいと思っております」

『沼津』呉服屋十兵衛=松本幸四郎(令和2年3月歌舞伎座)(C)松竹

『沼津』呉服屋十兵衛=松本幸四郎(令和2年3月歌舞伎座)(C)松竹

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この記事を書いた人

杉村道子

編集・執筆 杉村道子

カルチャー系を中心にインタビュー記事を執筆しています。趣味は歌舞伎、落語、ミュージル、ストレートプレイに小劇場と、ひたすら雑食舞台鑑賞。年に何本見ているのか、最近は怖くて数えていません。

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