大転換期3【心】老人性うつ病のリスク
体の不調も現れる高年期のうつ病は若い世代よりも多い!
高年期以降、病院で「よく眠れない」「もの忘れが増えた」「身だしなみに気を使わなくなった」といった不調を相談すると、「年齢的に仕方がない」「認知症の始まりかもしれない」といわれることが多くなります。医療の現場では、今なお「高齢者=認知症」という先入観が根強く、回復の可能性を十分に検討されないまま片づけられてしまうことがあります。しかし、睡眠障害や記憶力の低下、意欲の減退は、うつ病に多く見られる代表的な症状でもあります。もちろん、認知症の可能性も否定はできませんが、実際には「老人性うつ病」によって起こっているケースも少なくありません。
うつ病は若い世代の病気と思われがちですが、高年期の患者数は多く、高齢者が対象の精神科では認知症に次いで多い疾患です。認知症とうつ病は症状が似ていますが、うつ病は治療によって回復が見込める点で大きく異なります。
見分ける手がかりは「症状の進行の速さ」で、認知症は年単位でゆっくり進むのに対し、うつ病は短期間で急激にさまざまな症状が現れることがあります。
高年期のうつ病は、気分の落ち込みよりも体の不調として現れやすいことも特徴です。だからこそ老活では、「年齢のせい」「認知症の始まり」と決めつけず、心の不調に目を向ける視点が欠かせないのです。
この記事のキーワード
Related





