大転換期1【脳】前頭葉の萎縮
脳の老化に男女差はないが、感情の老化にはホルモンが影響!
年齢を重ねると、多くの人が気にするのが、脳の老化、特に「記憶力の低下」です。しかし、実はこれより先に注意しておきたいのが「意欲の低下」。理由は、「老化は感情から訪れる」から。まず衰えるのは「やる気」なのです。
和田先生が高齢者医療の臨床現場で知り得たのは、「脳の中で最も早く老化(萎縮)が始まるのは『前頭葉』である」ということ。脳の衰えは記憶を司る海馬が原因と考えられがちですが、実はそれだけではなかったのです。
前頭葉は、人間の脳の中でも特に発達した領域で、感情や思考といった高度な知的活動を司る部位です。この前頭葉が老化すると、脳の神経伝達物質のセロトニンが減少し、ものごとに対する意欲が低下していきます。これが、いわゆる「感情の老化」です。
意欲が落ちると、頭や体を使うことが億劫になり、使われなくなった脳機能や身体能力がより衰えていきます。その結果、感情のコントロールが難しくなったり、うつ病のリスクが高まったりするなどの変化も出てきます。
加えて、男性の場合は、加齢による男性ホルモンの減少も重なり、意欲低下が起こりやすくなります。対策をとらなければ、感情の老化は加速しやすいのです。老化は誰にでも訪れますが、男性は特に不利な条件を抱えやすいといえるでしょう。
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