年齢の重ね方や暮らし方などをテーマにしたエッセイが同世代から支持を集めている、エッセイストで空間デザイン・ディレクターの広瀬裕子さん。 60代となり、いま広瀬さんが大切にしているものを伺いました。
60代のいまの自分だから、大切にしたいことや書きたいこと、 学びたいことがあります
この先、必要なものを
改めて選び直すことに
60代を「70代に向けた新たなスタート」と捉え、生活を大きく見直したエッセイストの広瀬裕子さん。そのひとつが、暮らしていた瀬戸内を離れ、地元である東京へ戻ることでした。
「この先を見据えると、病院やお店が近く、車がなくても生活できる都市部のほうが暮らしやすいだろうと。東京のコンパクトな住まいへ移るにあたって、服や家具、器など、身のまわりのものもたくさん手放しました」
もちろん、瀬戸内での暮らしにも東京にはない魅力がありました。それでも手放したものを懐かしむより、「新しい暮らしを満喫したい」と話します。
「20年ぶりに東京へ戻って感じたのは、選択肢の多さ。お芝居や映画を観に行ったり、食事に出かけたりと、ひとりでも気兼ねなく楽しめる場所がいくつもあります。その自由さが、いまの自分には心地よくて。20代のころに好きだった歌舞伎や落語にも、久しぶりに行くようになりました」
この記事のキーワード



