家族でハワイに移住したリサさんの、ハワイと東京の二拠点生活の日常をお届けするエッセイ。
今月は「骨折をきっかけに見直したこと」についてのお話です。
人生初の骨折を経験
皆さん元気にお過ごしですか? この連載が掲載されるころには、日本はすっかり夏本番でしょうか。寒い時期には暑さが恋しくなり、暑くなると今度は涼しさが恋しくなる。人間とは本当に勝手なものです。
ハワイには住宅問題や物価高などさまざまな課題がありますが、それでもここに住み続けたいと思うのは、やはり1年を通して気候が比較的穏やかで過ごしやすいからです。年齢を重ねるにつれ、体にやさしい環境のありがたさを実感するようになりました。
そんな私ですが、5月半ばに人生初の骨折を経験しました。テニスの試合中に華麗なプレーをしていて負傷した……というかっこいい話ではありません。ごく普通にテニスをしていたとき、足首をひねり、そのまま転倒してしまったのです。その瞬間、「これはちょっとまずいかもしれない」と思いました。実はその日は朝からヨガに行き、その後テニスに。少し疲れていて、「今日はやめておこうかな」とも思ったのですが、行けばきっと楽しいだろうと向かった矢先の出来事でした。
後悔しても仕方がありません。人生にはそういう日もあります。帰宅して夫に話すと、「ただの捻挫かもしれないから冷やして様子を見たら?」とのこと。頭が痛いと言えば「水分ちゃんと取った?」、どこか調子が悪いと言えば「少し寝れば治るんじゃない?」。わが家だけなのか、それとも世の男性全般に共通するものなのかはわかりませんが、どうも女性ほど深刻には考えないようです。もちろん、そのおおらかさに助けられることもあります。でもこのときばかりは違いました。
いやいや、これは尋常な痛みではない。足はみるみる腫れて、夫もさすがにただの捻挫ではないと思ったのでしょう。頭痛なら水分不足、体調不良なら睡眠不足という夫ですが、今回は状況の深刻さが伝わったようで、そのまま病院へ連れて行ってくれました。
レントゲンの結果は第5中足骨骨折でした。幸い手術やギプスは必要ありませんでしたが、しばらくは特殊な靴を履き、足をできるだけ高くして過ごすようにと言われました。そこで私が真っ先に聞いたのは、「泳いでも大丈夫ですか?」ということでした。普通なら、いつごろ治るのか、いつ歩けるようになるのかを気にするところです。でも、私の頭に浮かんだのは泳げるかどうかで
した。我ながら少し呆れますが、それだけ水泳が生活の一部になっているのだと思います。
先生からは「キックはしないでくださいね」と言われました。ならばと考えたのが、足を使わずに泳ぐ方法です。プルブイを脚に挟み、キックをしない。壁も蹴らない。ターンも慎重に。実は先生には内緒ですが、骨折して3日後にはもうプールへ行ってしまいました。もちろん足は使いません。それでも水の中に入れたことは、私にとって大きな救いでした。
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モデル・タレント リサ・ステッグマイヤーさん
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