本誌 2023 年9月号「好奇心の扉」でご紹介した古墳マニアのスソアキコさんは、じつは考古学関連の数々の書籍でイラストレーターとしても活躍中です。
今回の旅も、エジプト文明をテーマにしたイラストを手がけることになったのがきっかけ。「ミイラに惹かれた小学生のころから、死ぬまでに一度は行ってみたい」と思っていたスソさんが選んだのはコースや滞在時間が決まっているツアーではなく、自分が見たいと思ったものをじっくり鑑賞できる「ひとり旅」でした。今回は【後編】をお届けします。
>>>【前編】はこちら

エジプトにもう一度行けたら遺跡の面白さがさらに見えてくるはず!
さて、休養をとって体調回復したスソさん、再度ギザへ―。しかし実際に見上げた大ピラミッドの印象は"大きくて整った三角形"。「あまり感動できなかった」そうです。
「ギザのピラミッドはクフ王による建造物とされていますが、内部からは王の遺体(ミイラ)は見つかっていません。お墓が見つかっているわけでもありません。だからでしょうか、墳墓のときのような『もっと見たい、知りたい』という気持ちが湧いてこなかった。
私の1週間ほど前にギザのピラミッドを見学した知人に、メールでこの感想を伝えたら、『サッカーラやダフシュールのピラミッドも見てみるといい』と教えてもらったのがとてもありがたかったです。サッカーラとダフシュールには、ギザよりも古い時代のピラミッドがいくつかあるんです。巡ってみると、初期の形や、石材建築の技術の発達過程を見ることができて、ようやくピラミッドにも興味が湧いてきました」
今回の旅では、オンラインでの情報やメッセージがなによりスソさんの力になりました。
「ガイドブックも参考になりますが、現地の状況は日々変化しています。交通面で頼りになったのは、SNSに投稿されている個人の体験談でした。空港からの移動方法やタクシーの乗り方など、細かな情報ほど役に立ちましたね。それから、なるべく感じたままを現地から早めにアップしようと毎日、Facebookにその日の出来事を書き綴っていました。私の失敗談に対して、日本からの応援メッセージやアドバイスをたくさんもらえたことで励まされ、より積極的になれたように思います」





