10月1日、4年ぶりに浅草・浅草寺本堂裏へ帰ってきた「平成中村座 十月大歌舞伎」。澄み切った秋空のもとで行われた初日恒例「一番太鼓の儀」の模様を、現場の熱気あふれる写真とともにお届けします。さらに、座元・中村勘九郎さんが語る公演への熱い思いや、今期注目の見どころまでたっぷりご紹介します!
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4年ぶりに浅草へ!秋空に響く「一番太鼓」で幕を開けた平成中村座
10月1日、4年ぶりに浅草に帰ってきた「平成中村座」の「十月大歌舞伎」が開幕しました。前日までの雨が嘘のように澄み切った青空が広がる中、初日恒例の「一番太鼓の儀」を開催。
「一番太鼓」は、寛永元(1624)年に初世田中傳左衛門(たなかでんざえもん)が開場を知らせる太鼓を打ったのが始まりとされています。
「平成中村座」が江戸の芝居小屋を再現した期間限定の仮設劇場として浅草に誕生し、江戸の芝居小屋の雰囲気を伝えたいという思いから、十八世勘三郎と歌舞伎囃子方 田中流家元の当代・十三世田中傳左衛門が「平成中村座」の立ち上げの際に「一番太鼓の儀」を古式に則り復活させる運びに。以来、「平成中村座」ならではの儀式として、初日の朝に行われてきました。
座元よりバチを受け取って執り行われる「一番太鼓の儀」。まずは伝統にならい、中村勘九郎さんから田中傳左衛門さんにバチが手渡されます。
厳かな雰囲気の中、田中傳左衛門さんが太鼓を叩きます。ときにゆったりと、ときに激しく太鼓が打ち鳴らされていくのを粛々と見守る中村勘九郎さん。最後は勢いよく打ち上げられ、大きく鳴り響く太鼓の音が中村座の開幕を力強く告げました。
江戸の粋を次代へ――中村勘九郎さんが語る「十月大歌舞伎」にかける思い
その後は、中村勘九郎さんから開幕へ向けてのお言葉がありました。
「みなさま、おはようございます。勘九郎でございます」。とご挨拶なされた後はにっこりしながら「晴れましたね!」と晴れ男ぶりを表すように青空を指さしていました。
今回の「十月大歌舞伎」の皮切りは、中村橋之助さん、中村福之助さん、中村歌之助さんの三兄弟による、『初帆上成駒宝船(ほあげていおうたからぶね)』。10年前に襲名をした時以来の初の再演です。平成中村座の機構を生かした演出もあり、一気に中村座の世界に浸ることができます。
続いての演目は、歌舞伎の三大名作『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』の中より、「九段目山科閑居(くだんめ やましなかんきょ)」。「11月歌舞伎では上演されない『九段目』をご覧に入れます。七之助が初役で勤め、玉三郎のおじ様に手取り足取り稽古をつけていただきました」ということで、期待も高まります。
そして最後は、歌舞伎を代表する演目でもある『連獅子(れんじし)』。「中村屋にとっても大切な舞踊。今回初めて、中村貫太郎、中村長三郎と親子三人で踊らせていただきますし、中村屋の『連獅子』も初めてです」ということで見逃せない演目のひとつとなりそうです。
第二部の最初の演目は、『御存 鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)』。「勘太郎が初役にて白井権八を勤めますが、まだ15歳。それでも15歳なりに全身全霊で、権八を七之助から習って一生懸命勤めております」。なんと身長も勘九郎さんを抜かして176㎝に。迫力のある演技が見られそうです。
最後は、『助六曲輪初花桜(すけろくくるわのはつざくら)』。「まさか『助六』をできるとは思いませんでしたが、実際に舞台で稽古をさせていただいてマジで気持ちいいです(笑)。助六の気持ちがやっとわかった気がします。七之助と兄弟で助六・揚巻を演じられるのは歌舞伎俳優でもなかなかいないと思いますし、自信を持って勤めたいと思います」と並々ならぬ情熱を語ってくださいました。
「劇場は仮設のため、お客様には不自由をおかけすると思いますが、そこも含めて楽しんでいただけると思います。裏方、表方、役者、演奏者、皆で力を合わせてお客様に楽しんでいただき、江戸の世界にいざなえるよう力を尽くしたい」と話し、劇場の外にいるお客様にも語りかけるように感謝を述べる姿が印象的でした。
すでにチケットは完売で、「一番太鼓の儀」を執り行った当日も朝早くから当日券を求める方々で長蛇の列ができている状態と、人気の高さがうかがえます。
勘九郎さんが「少しではあるものの当日券もありますので、ぜひ平成中村屋へお越しください」と締めの言葉を述べられると、大きな拍手に包まれました。大劇場とはひと味違う、古の雰囲気を体感できる劇場での観劇は、ほかにはないもの。ここでしか体験できない感動を味わってみてはいかがでしょうか。
>>>中村七之助さんが見応えのある演目が並ぶ「十月大歌舞伎」の見どころを語る!
「平成中村座 十月大歌舞伎」
■日程:令和8(2026)年10月1日(木)~25日(日)
[休演]8日(木)、19日(月)[貸切]23日(金)
■会場:平成中村座(浅草寺境内・仮設劇場)
■前売:8月7日(金)午前10時より電話予約・WEB受付開始
チケットホン松竹 0570-000-489(午前10時~午後5時)
チケットWeb松竹(24時間受付)
ほか各種プレイガイドにて
■ご観劇料(各部・税込):
松席(1階平場席)16,500円/竹席(1・2階長椅子席)16,500円/
梅席(2階長椅子席)13,000円/桜席(2階長椅子席)11,000円/
お大尽席(2階特別席)36,000円
■公演情報:歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人」
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/982
■演目:
第一部(午前11時開演)
『初帆上成駒宝船(ほあげていおうたからぶね)』
『仮名手本忠臣蔵 九段目 山科閑居(かなでほんちゅうしんぐら くだんめ やましなかんきょ)』
『連獅子(れんじし)』
第二部(午後4時開演)
『御存 鈴ヶ森(ごぞんじ _すずがもり)』
『助六曲輪初花桜(すけろくくるわのはつざくら)』
■出演:中村勘九郎、中村七之助、中村橋之助、中村福之助、中村歌之助、中村勘太郎、中村長三郎、中村芝翫、中村扇雀、中村鴈治郎、片岡仁左衛門(23~25日) _
■主催:松竹株式会社/フジテレビジョン
■製作:松竹株式会社
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