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【60代映画】 横浜流星×広瀬すずW主演映画『汝、星のごとく』は15年間の愛と選択を描く壮大な恋愛物語

【映画とごはん】愛と束縛を描く食卓―2人の未来を左右する3人の女性たち

櫂の母と暁海の母、そして刺繡作家の瞳子(とうこ)さん。若い2人に影響を与え続ける3人の女性の食生活から人物像を紐解きます。

映画『汝、星のごとく』より青埜ほのか(尾野真千子)

尾野真千子さん演じる、櫂の母・ほのかは、スナックを営むシングルマザー。恋多き性格ゆえに幼少期から櫂を振り回しており、瀬戸内の島へも恋人を追いかけて移住してきました。感情的で、いやなことがあるとお酒に逃げるタイプ。そのため櫂も、酔っぱらった母を介抱し、酒瓶が身近にある生活に慣れてしまっています。

映画『汝、星のごとく』より井上志穂(木村佳乃)

暁海の母・志穂を演じるのは木村佳乃さん。以前は朗らかな性格だったけれど、夫が不倫をして家を出ていったことで心を病んでいます。夫の帰りを信じて、食卓に夫の好物・天ぷらや魚の煮つけをずらりと並べる日もありますが……。場面写真からもわかるように、この役のために木村佳乃さんは激やせ。夫に執着し、娘に依存する母親の姿は鬼気迫るものがありました。

映画『汝、星のごとく』より林瞳子(石田ゆり子)

石田ゆり子さんが演じるのは、オートクチュールの刺繡作家・瞳子。庭で育てたレモンを使ったパウンドケーキを焼き、おいしいコーヒーをいれて来客をもてなすような、丁寧な暮らしをする女性です。その自立した生き方に暁海は憧れを抱きますが、実は暁海と瞳子の関係性は複雑。瞳子の、何があっても自分を貫く姿勢は、時に周囲の人を傷つけることもあります。それでも、自分のことで精いっぱいの母に甘えられなくなった暁海が頼ると、ハッとするような言葉をかけてくれる存在です。

対照的な食生活が浮き彫りにするのは、それぞれの不器用な生き様そのもの。過酷な運命に翻弄されながらも、誰かの常識ではなく自分たちの足で歩むことを決めた櫂と暁海の15年間の選択。世間の「正しさ」ではなく、互いのために人生をかける2人の究極の愛の形を、ぜひ劇場のスクリーンで受け止めてみませんか。

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この記事を書いた人

富田夏子

ライター/映画ごはん研究家 富田夏子

雑誌ライター歴21年。得意分野はエンタメ、フード、ライフスタイル。映画ライター/映画ごはん研究家として、「映画とごはんをつなぐメディア」をSNSで展開し、映画と食に関連する情報や体験をシェアしている。日本映画ペンクラブ会員。
雑誌やWEBへの映画レビュー連載歴は14年で、俳優や映画監督のインタビューも手がける。料理取材の試食は残さず食べる食いしん坊。

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