【見どころ1】横浜流星の直談判で映画化―「いまの時代にこそ届けるべき作品」

映画の原作となったのは、本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの人気小説。読んだ際に感銘を受けた横浜流星さんが、「櫂として生きたい」と作者の凪良ゆうさんに手紙を書き、藤井道人監督に映画化への熱い思いを伝えた結果、製作が実現したという経緯があります。

映画の完成披露舞台挨拶でも横浜流星さんは、「いまの時代にこそ届いてほしい作品」と力強く語っていました。
続けて「SNSによってつながりは増えたのに、なぜか人と人との心の距離が離れているような孤独感を感じている現代。たくさんの情報や他人の目、世間の声に振り回され、正しさに縛られて自分らしさを見失ってしまうような息苦しい時代を生きている人たちの心に一筋の光を照らせる作品になってほしい」と。
その理由として、横浜流星さん演じる櫂や、広瀬すずさん演じる暁海は「“正しさ”や世間の常識に流されず生きていて、その姿が美しい」ことを挙げ、「社会が決めた枠からはみ出して自分のために選択したそれぞれの“愛の形”、それぞれの“正解”がある」物語だから、と言葉をつないでいました。

確かに櫂や暁海をはじめ、登場人物たちは必ずしも“世間が正しいと思う”選択をするわけではありません。その都度悩んで、どうしようもない現実が立ちはだかっても、「正しいか過ちか」だけではスパッと割り切れない感情の行き場をどうにか見つけ出そうともがいています。そうした原作小説の魅力がしっかり映像化されているので、原作ファンの方も未読の方も楽しめる作品になっています。
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