「大人の美容学」、今回のテーマは素敵世代なら誰もが気になる「肌老化」。今回のPart【1】は、私たちの体や肌に必要なエネルギーを作るミトコンドリアについて。そのミトコンドリアの働きを高めて、エイジングケアにつなげる化粧品がいま、話題を集めています。先進科学が結集した、新アプローチに迫ります。
大人の美容学とは……
肌の老化やシミ、シワの原因から、化粧品の成分やその役割まで、意外と知っているようで知らない美容のこと。「大人の美容学」では、美容の知識を増やし、納得して化粧品を選んだりケアを行ったりできるような学びの企画を不定期連載でお届けしています。
肌のエネルギーを生み出すミトコンドリアとは
エイジングケアの分野で注目されている「ミトコンドリア」。耳慣れない言葉だけど、そもそもミトコンドリアってなに?
「人間の体は数十兆個もの細胞でできていて、その細胞ひとつひとつにミトコンドリアという細胞小器官が存在しています。ミトコンドリアは、一言でいえば、細胞のエネルギー産生工場で、人間の活動に必要なエネルギー=ATPを作る役割を果たしています」(佐藤岳さん・以下同)
私たちが生きていくためにはエネルギーが必要で、ミトコンドリアはこのエネルギーの約90%を作り出しています。ミトコンドリアは全身の細胞に存在していて、もちろん肌の細胞にも!
「ミトコンドリアが作るATPは、肌においては、新しい細胞やコラーゲン、ヒアルロン酸を産生する、ダメージを受けた肌細胞のDNAを修復する、ターンオーバーするといった、さまざまな活動のエネルギー源になっています」。ということは、ミトコンドリアがATPをきちんと生み出していれば、肌のハリがキープされ、シワやたるみが抑えられ、バリア機能も正常になって、若々しくいられるというわけ。
「反対にミトコンドリアが上手く働かず、エネルギーが作られなければ、肌が健やかさを維持することはできません」。よく「一生懸命ケアしても手応えがない」という素敵世代がいますが、もしかすると肌がエネルギー不足なのかも!?
「老化したミトコンドリアは分解され、新しいミトコンドリアに生まれ変わるのですが、その寿命は表皮では数日〜1週間、真皮細胞では2〜4週間程度といわれています」
ミトコンドリアは生きるために必要なエネルギーの約90%を作っている
エネルギー産生工場=ミトコンドリアが生み出すエネルギーが不足すると、細胞の活動量が低下し、体や肌の健康が損なわれます。
ミトコンドリアが作るエネルギーの活用先
□細胞の増殖
□ターンオーバーの促進
□ダメージを受けた肌組織の修復
□コラーゲンやヒアルロン酸の生成






