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【60代映画】カンヌ出品作品!『箱の中の羊』は綾瀬はるかと大悟演じる夫婦再生の物語

【ここにも注目!】「食べんと死んでしまう」のが人間だから

映画『箱の中の羊』より食卓の健介(大悟)を見つめる<ヒューマノイド翔>(桒木里夢)

ヒューマノイドは充電式で食べ物を口にしなくても大丈夫、というか機械なのでなにか食べたら壊れてしまいます。

それにつき合って「私も食べない」と言い出す妻に対し、夫が「わしは食べる。人間やから食べんと死んでしまう」と返すセリフが印象的。食べることのできないヒューマノイドと、過去に傷つきながらも食べることで生きようとする人間の対比が浮き彫りになっています。

食べ物を口にする、数値や理屈で計れないおいしさを感じる、見た目や旬を楽しむ、食べ方にも人柄が出る、これがAIとの違いで、人間らしさなのだとハッとさせられました。

映画『箱の中の羊』より音々の妹・亜利寿(清野菜名)

妻の音々も、清野菜名さん演じる妹がお菓子を持って訪ねてきたときには、“急いで5分だけ冷やして”違う味を半分ずつシェアして食べていて、おそらく幼い頃から変わらないであろう姉妹の関係性が垣間見えました。

ヒューマノイドが登場するということでSF作品だと思われるかもしれませんが、人と人、人とヒューマノイド、そしてヒューマノイド同士の交流を描いた、あたたかみのある作品になっています。再生に向かう夫婦とヒューマノイドの行く末を、ぜひ劇場で見届けてください。

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この記事を書いた人

富田夏子

ライター/映画ごはん研究家 富田夏子

雑誌ライター歴21年。得意分野はエンタメ、フード、ライフスタイル。映画ライター/映画ごはん研究家として、「映画とごはんをつなぐメディア」をSNSで展開し、映画と食に関連する情報や体験をシェアしている。日本映画ペンクラブ会員。
雑誌やWEBへの映画レビュー連載歴は14年で、俳優や映画監督のインタビューも手がける。料理取材の試食は残さず食べる食いしん坊。

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