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【60代映画】カンヌ出品作品!『箱の中の羊』は綾瀬はるかと大悟演じる夫婦再生の物語

【見どころ2】「星の王子さま」、木、建築…様々なモチーフがちりばめられ、心地よい余韻が残る

映画『箱の中の羊』より<ヒューマノイド翔>(桒木里夢)

タイトルの『箱の中の羊』は、サン=テグジュペリの『星の王子さま』に登場するエピソードから。「大切なものは、目に見えない」という有名な作品テーマが、この映画の根底にも流れています。

映画『箱の中の羊』より音々(綾瀬はるか)と健介(大悟)の夫妻

また、妻は木のぬくもりを大切にする建築家であり、庭に植えたレモンの木や植物を大事に育てていること。夫は工務店の二代目社長で、田中泯さん演じるベテランの大工を尊敬し、木の香りに癒されていることなど、作中には「手しごと」や「木」が象徴的なモチーフとして登場します。

これに対して是枝監督は「(木のネットワークとコンピューターネットワークを重ねて)目に見えない繋がりを描けるのではないかと思った」と、その意図を明かしています。ヒューマノイドと対比しているようでどこかつながっている「木」の存在を考えたとき、一組の夫婦、ある家族の物語でありながら、宇宙的な広がりも感じました。観終わった直後より、後からじわじわと余韻にひたれるような作品です。

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この記事を書いた人

富田夏子

ライター/映画ごはん研究家 富田夏子

雑誌ライター歴21年。得意分野はエンタメ、フード、ライフスタイル。映画ライター/映画ごはん研究家として、「映画とごはんをつなぐメディア」をSNSで展開し、映画と食に関連する情報や体験をシェアしている。日本映画ペンクラブ会員。
雑誌やWEBへの映画レビュー連載歴は14年で、俳優や映画監督のインタビューも手がける。料理取材の試食は残さず食べる食いしん坊。

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