自分と家族の安心な未来のために始めたい終活。その基本を、専門家の解説のもと紹介します。
今回のテーマは「将来の自分の葬儀」。素敵世代にはまだ先の話ですが、早めに考えておくといいことも。
今回のテーマ ▶将来の自分の葬儀
具体的な準備はまだ不要。ざっくり希望を考えておく
素敵世代にとってはまだまだ先の、自分の葬儀の話。どんなことを考えておけばいいのでしょうか? 葬儀事情に詳しい、吉川美津子さんに伺いました。
「いまの60代はみなさんお元気で、自分の葬儀の準備を積極的にする人は多くありません。親や親戚の葬儀に参列したり、配偶者など身近な人が病気になったりしたことをきっかけに、『自分のときはどうしたいだろう』と考え始める人がほとんどです。
結論から言うと、現時点で具体的に準備する必要はありません。10年、20年経てば、気持ちや状況は変わっていきますよね。いまできることは、『誰を呼ぶか』『どんな葬儀にしたいか』などの希望をなんとなく考えておくこと。もちろん、数年後に変わってもいいんです。頭の中で整理しておくことで、未来の自分や家族の役に立ちます。
そのうえで、葬儀の種類や傾向を知っておくといいでしょう。従来は〈一般葬〉が主流でしたが、2000年ごろに〈家族葬〉という言葉が登場して以降、葬儀は小型化・簡素化する傾向にあり、コロナ禍を経てその流れはさらに広がりました。もっともシンプルな、式典をしない〈直葬〉も増えつつあります。亡くなる人の高齢化や、人づき合いが少なくなっていること、家族だけで見送りたいという意識の変化、経済的事情など、その背景はさまざまです。
時代とともに葬儀のあり方も変化していきますが、いちばん大事なのは自分の気持ち。情報収集をしておきながら、自分はどうしたいかを少しずつ考えておくといいでしょう」
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