『楽しもう』『見てみよう』と思わせてくれる「平成中村座」
勘九郎さんは、平成中村座だからこそ舞台と客席に生まれる空気があるといいます。
「歌舞伎座とまったく同じ演出で上演しているのに、お客様から『分かりやすいですね』と言っていただくことが本当によくあります。何か特別なことをしているわけではありません。ただ、お客様が『楽しもう』『見てみよう』と劇場に来てくださる。その気持ちが作品をより身近にしてくれるんです」
そして、「一度あの舞台に立ったら、役者はやめられない。それくらい特別な劇場です」と笑顔。
七之助さんも、「揚巻の姿で花道に立ち、ふと振り返った時に見える中村座の景色を想像するだけで、今から胸が高鳴ります」と語ります。
さらに、「みんなで一つの舞台をつくるという気持ちがもう楽屋からあふれています。役者同士だけでなく、お客様も家族のようになってくださる。それが平成中村座なんです」と、その特別な空間への思いを明かしました。
十八世中村勘三郎さんが「江戸の芝居小屋を現代によみがえらせたい」という夢から始まった平成中村座。その夢は今、勘九郎さん、七之助さん、そして勘太郎さん、長三郎さんへと確かに受け継がれています。
『素敵なあの人』11月号では、中村七之助さんに「平成中村座」の見どころや、女方として今抱いている思いをたっぷりとうかがいました。誌面ならではのロングインタビューも、どうぞお楽しみに。
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