15歳の勘太郎さんが『鈴ヶ森』白井権八に初挑戦
第二部は、歌舞伎十八番のひとつ『御存 鈴ヶ森』から始まります。
侠客・幡随院長兵衛を中村芝翫さんが勤め、相対する美男の白井権八には、15歳の中村勘太郎さんが初役で挑みます。
勘太郎さんは、「ずっと憧れていた役です。小さい頃から立廻りの場面を何度も見てきました。動きも多く大変だと思いますが、一生懸命頑張ります」と、初役への意欲を語りました。
勘九郎さんが念願の初役『助六』へ
続く『助六曲輪初花桜』は、浅草を舞台にした歌舞伎屈指の人気演目です。
花川戸を間近に望む浅草寺本堂裏の平成中村座は、『助六』の世界そのものともいえる場所。

中村勘九郎さん
今回、勘九郎さんは、祖父・十七世中村勘三郎さんから助六を受け継いだ片岡仁左衛門さんから指導を受けての初役です。さらに、仁左衛門さんは10月23日から25日までの3日間に特別出演。助六の兄・白酒売新兵衛を勤めます。
「助六は本当に華やかな作品ですし、お芝居としても面白い。古典なのに、とても新しく感じられる不思議な魅力があります」と、勘九郎さん。
「父の追善公演で、仁左衛門のおじ様が助六を勤められ、私は白酒売新兵衛で出演しました。その時に『なんて格好いい役なんだろう』と思ったことが始まりでした」
勘九郎さんにとって『助六』には、もうひとつ大きな意味があります。
「父は『平成中村座で助六を演じる』ことを夢のひとつにしていました。その夢は叶いませんでしたが、父が果たせなかった思いを、自分の体を通して舞台にぶつけたいと思っています」
この記事のキーワード



