「母親」と「娘」と「彼女」 3人の共同生活がもたらす岐路
『娘について』キム・ヘジン 著 古川綾子 訳 ¥2,090 亜紀書房

キム・ヘジン 著 古川綾子 訳 ¥2,090 亜紀書房
老人介護施設で働く、60 代でひとり暮らしの「私」。ない認知症の女性を世話する日々を送っている。そんな彼女のもとに、長く疎遠だった非常勤講師の「娘」が、突然転がり込んでくる。しかも同性のパートナーをともなって。なぜ娘は「普通」に生きていけないのか―。
レズビアンである娘たちとの生活は「私」にとって受け入れがたく、3 人の共同生活は不協和音を立て始める。クィア、母娘関係、老いと孤独という主題を正面から見すえながら、「娘も肉親も、結局は他人。そのことに至りつくまでの母親の心模様が丁寧に描かれています。世代間ギャップ、社会の価値観の変化を、取り残されるほうから眺める手つきが秀逸」
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