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【60代エンタメ】韓国文学案内②「国を超えて女性読者をエンパワーメントしている」おすすめ4選【好奇心の扉・後編】

「母親」と「娘」と「彼女」 3人の共同生活がもたらす岐路

『娘について』キム・ヘジン 著 古川綾子 訳 ¥2,090 亜紀書房

『娘について』

キム・ヘジン 著 古川綾子 訳 ¥2,090 亜紀書房

老人介護施設で働く、60 代でひとり暮らしの「私」。ない認知症の女性を世話する日々を送っている。そんな彼女のもとに、長く疎遠だった非常勤講師の「娘」が、突然転がり込んでくる。しかも同性のパートナーをともなって。なぜ娘は「普通」に生きていけないのか―。

レズビアンである娘たちとの生活は「私」にとって受け入れがたく、3 人の共同生活は不協和音を立て始める。クィア、母娘関係、老いと孤独という主題を正面から見すえながら、「娘も肉親も、結局は他人。そのことに至りつくまでの母親の心模様が丁寧に描かれています。世代間ギャップ、社会の価値観の変化を、取り残されるほうから眺める手つきが秀逸」

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小山内園子さん

韓日翻訳者・社会福祉士 小山内園子さん

1969 年生まれ。東北大学教育学部卒業。NHK 報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。ク・ビョンモ『破果』(岩波書店)で翻訳ミステリー大賞を受賞。最新の翻訳書はキム・ユダム『ケアする心』(白水社)。そのほか、主な訳書にカン・ファギル『大仏ホテルの幽霊』(白水社)、キム・イソル『わたしたちの停留所と、書き写す夜』(エトセトラブックス)、イム・ソヌ『光っていません』(東京創元社)など多数。著書に『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』(NHK 出版)、翻訳家すんみさんとの共著『2 人は翻訳している』(タバブックス)。

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