もし両親を雇用する経営者が家族でいちばん有能な娘だったら
『29歳、今日から私が家長です。』

イ・スラ 著 清水知佐子 訳 ¥1,870 CCCメディアハウス
厳格な祖父が支配する家庭に生まれたスラ。成長した彼女は物書きとして成功し、一家の生計を担うようになる。やがて両親を“雇用” する立場となり、家族の経済と決定権を握る存在―つまり家長となる。だがこれは、家父長制を単純に否定する物語ではない。スラはむしろ、常に合理的で立派な家長であろうと考え行動する。
では、家父長の時代が終わり「家女長」の時代が訪れたとき、家族は本当に幸せになるのだろうか。家族という制度のあり方を軽やかなユーモアとともに問うこの作品は、その未来に希望を感じさせる。
「原題は『家女長の時代』。家族でいちばん有能な娘が家長になったら、という思考実験は、若い世代への目線をアップデートしてくれます」
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