プレイリストの音楽とともに気持ちをほぐしてくれる1冊
『夜明けと音楽』

イ・ジェニ 著 橋本智保 訳 ¥2,200 書肆侃侃房
〈結局のところ物を書くというのは、よく知っている単語の中に、自分の悲しみを見つけること〉。失われたものの痕跡をたどりながら孤独とともに言葉を紡ぐ詩人イ・ジェニによる、静謐なエッセイ集。
母の最期に立ち会った経験や、イヨネスコ、ボードレールら文学者の足跡をたどる旅のなかから、詩と散文の境界を行き来するような文章が生まれる。夜の闇に流れ込み、長く静かな時間の底から立ち上がるような26 編を収録。「夜釣りのためのプレイリスト」「眠れない夜のためのプレイリスト」には二次元コードが記載され、YouTubeで音楽を聴きながら読むこともできる。
「頭をからっぽにしてやさしい文章を読みたいなと思う、そんな時間のための1 冊」

『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』
小山内園子 著 ¥1,870 NHK 出版
目次に挙げられた13 作品だけでなく、その関連書籍の紹介も豊富。多彩な作品を取り上げたブックガイドであり、自国の歴史や社会と対峙する韓国現代文学は、時代に翻弄された人々の人生を知る手がかりともなる。
構成・文/杉村道子
※素敵なあの人2026年7月号「私が私らしくあるための物語との出合いを ――素敵世代へ贈る韓国⽂学案内【好奇心の扉】」より
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