気・血・水のバランスが乱れることで起こる不調
気・血・水のバランスが乱れると不調になると考えられ、主に以下の6つの状態に分けられます。自分はどの傾向が強いかチェックしてみましょう。
陰虚(いんきょ)
水が不足している状態。体を冷やす、潤す役割のある水が足りなくなることで、熱を抑える力が弱くなり、体に余分な熱がこもりやすくなります。それにより、のどが渇く、口腔乾燥症、肌や粘膜の乾燥、ほてり(特に手や足の裏)、微熱、便秘、空腹を感じるが食べられないなどの症状が表れるようになります。
血虚(けっきょ)
血が不足している状態。血が足りていないことで全身に潤いや栄養、熱を運ぶ力が弱まり、肌荒れや乾燥、傷が治りにくくなる、髪の乾燥、脱毛、爪の変形、爪が割れやすくなる、ささくれができやすくなる、集中力の低下、イライラして眠れない、冷え性、こむら返り、かすみ目、傷が治りにくくなるなどの症状が表れます。
気虚(ききょ)
気が不足している状態。気は外部環境や生活習慣の影響を受けやすい特徴があり、過労や睡眠不足、精神的疲労などによって消耗が続くと、元気がない、疲れやすい、食後の眠気、食欲不振、息切れ、冷えなどの症状が表れます。気の不足がさらに進むと、体を温める力が弱まり、体が冷えやすい状態になります。
水滞(すいたい)
水の巡りが滞り、水が余分に溜まった状態。全身または局所に“水の停滞”が生じることで、むくみやめまい、頭痛、耳鳴り、乗り物酔いをしやすくなる、嘔吐や下痢などがみられます。滞った部位が冷えをともなうことや、天候や気圧の影響を受けやすい。
瘀血(おけつ)
血の巡りが滞っている状態。強い痛みや冷えのぼせ、目の下のクマ、肌荒れ、シミやそばかす、皮下出血が起こりやすくなる、唇や歯茎が暗赤色になる、痔や舌下静脈が膨れ上がるなどの症状が表れます。舌の裏側の静脈が盛り上がっている人は瘀血の傾向がある可能性も。瘀血は局所的な血の巡りを妨げるため、血虚の一因にもなります。
気滞(きたい)
気の巡りが滞っている状態。咽喉頭異常感(のどのつまり感)や腹部の張り、頭痛や頭重、倦怠感などが表れやすく、症状が安定せずに変化するのも特徴です。気は精神活動や生理機能全般に関わっているため、滞ることで不安感や抑うつなどの精神的な不調も表れ、心身の調子が安定しにくい状態になるとされています。
取材・文/平井薫子
※素敵なあの人2026年8月号「素敵世代の夏の薬膳養生」より
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