「ここでしかできない『リア王』を」演出家が描く舞台の核心

「どうすればお客さまにこの大きな作品の中へ入っていただけるのか、どう作品を手渡せるのかを考えています」
と、演出を手がける井上尊晶さん。
「台本はいじらない・マイクは使わない・幕開けから3分で観客を劇の世界に引き込むという、蜷川(幸雄さん)からの3つの教えを実践しながら、東京・新橋演舞場でしかできない『リア王』を作ります」
と展望を明かしました。
「今は本当にさまざまな『リア王』がありますが、同じ作品でも演出によってこれだけ違うものになります。それが演劇の特権だと思っています。
歴史ある新橋演舞場で上演できることに身の引き締まる思いです。ここでしかできない『リア王』を皆さんと一緒につくりたいとも思います」
「どう若い世代へバトンを渡すか」は人生のテーマ
最後に芝翫さんは、襲名10年の節目となる今年、この作品に挑む意味について語り、締めくくりました。
「年老いながら人生をどう歩んでいくのか。どう若い人たちにバトンを渡していくのか。それはひとりの人間にとって大きなテーマだと思います」
父と娘の対立から始まり、家族の愛、老い、継承という普遍的なテーマを描く『リア王』。中村芝翫さんがどのような王を見せるのか、新橋演舞場での上演に期待が高まります。
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