「これは現代の家族の物語」松下由樹が語るゴネリル像

リア王と激しく対立する長女ゴネリルを演じるのは、松下由樹さんです。
「芝翫さんが怒鳴っていても、こちらも負けず劣らず睨みをきかせて厳しくいたいと思います。長女として『お父さん、それは違うのではありませんか』という正当性を持っていたいですね」
「『リア王』は遠い世界の難しいお話ではなく、現代の家庭にも起こり得る物語だと思っています。観客の皆さんにも身近に感じていただけるようなお芝居にしたいです」
と、役作りや作品への思いを語り、「長女役」のリーダーシップを発揮しました。
「ただそうなっただけ」朝月希和が見つめるリーガンの人生

次女リーガンを演じる朝月希和さんは、シェイクスピア作品の人物描写の奥深さに魅力を感じているといいます。
「言葉の一つひとつに、その人物の思いが何層にも込められているのがシェイクスピアの魅力だと思っています」
当初はリーガンに冷たい女性という印象を持っていたそうですが、
「井上さんから『今まで生きてきて、ただそうなっただけだから、わざと怖くしなくていい』と言っていただきました。その人物の背景をしっかり考えながら稽古に臨みたいと思います」
「愛は言葉では測れない」井上小百合が語るコーディリアのまなざし

姉たちとは対照的に、父への愛を美辞麗句で表現できず、リア王の怒りを買ってしまう末娘コーディリア。
演じる井上小百合さんは、自身と役柄との共通点を次のように語りました。
「私自身も、言葉をうまく繕うことが苦手なほうです。『リア王』は娘の愛を言葉で測ろうとしたことから始まる悲劇ですが、愛は言葉だけで表すものではなく、日常の中にあふれているものだと思っています」
また、
「コーディリアには、お姉さんたちにはないドライな面も感じています」
と、自身の解釈も打ち明けました。
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