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【60代夏不調】60代が薬膳を取り入れるポイントは?「食欲がないときは無理に食べない」「ひとつの食材ばかり食べない」ほかやりがちNG行動をチェック!

いま再注目されつつある「薬膳」。薬膳の基本の考え方を押さえつつ、不調やお悩みごとに対策を紹介します。自分の状態に合った方法を取り入れてみてください。

無理して食べるのは逆効果。バランスをとることも意識して

「薬膳を取り入れるうえでまず大切なのは、決して無理をしないこと。食事は体に必要なエネルギー源である一方、消化・吸収・代謝にも多くのエネルギーを使います。そのため、夏の疲れなどで食欲が落ちているときに『しっかり食べなければ』と無理をすると、心も体も余計に疲れることに。

そんなときは、口当たりがよく食べやすいものや、自分が『食べたい』と感じるものを少し摂るだけでもOKです。ときには1食抜くことも選択肢のひとつとし、『昼は暑くて食べられなかったけど、涼しい夜にはしっかり食べよう』というように柔軟に考えてみましょう。

そしてもうひとつ大切なのが、バランスです。薬膳では〝中庸〟を重んじます。それは、過不足や偏りのない、バランスのいい調和のとれた状態が健康であるという考え方です。具体的には、次の3つのことを意識してみてください。無理なくバランスのいい状態を保つことで不調が改善し、体が整っていきます」

薬膳で意識したい3つのこと

●ひとつの食材を食べ過ぎない

食材それぞれに温める、冷やす、潤す、乾かすなどの性質があるため、どんなにいい食材でも、ひとつのものを食べ続けるとその性質が強く出過ぎることに。そのため、あらゆる食材を少しずつ摂ることが大切です。

●同じ食材でも食べ方に気を配る

同じ食材でも、調理法や温度、組み合わせによって作用が変わります。たとえば野菜は生よりも加熱することで消化しやすくなり、スープにすれば栄養も摂りやすくなります。その食材をどう食べるかも考えてみましょう。

●よい食材でも急に摂りすぎない

人の体は、急な変化を嫌います。どんなに体にいい食材でも、急激にたくさんの量を摂り過ぎると不調の原因に。「ひとつの食材を食べ過ぎない」にも通じますが、これも体の調和を乱すことになるので注意が必要です。

6つの不調別ケアしてくれる身近な食材

気・血・水のバランスが乱れると不調になると考えられ、主に以下の6つの状態に分けられます。自分はどの傾向が強いかを見て、自分の状態に必要な食材をチェックしましょう。

気・血・水のバランスが崩れることで起こる不調をチェック

【水滞】
梨、オクラ、きゅうり、冬瓜、ズッキーニ、大根、れんこん、オリーブオイル、豆腐、豆乳など

【陰虚】
はとむぎ、とうもろこしのひげ、あずき、貝類(あさり、しじみ、牡蠣、ほたて)、海藻類(わかめ、昆布)など

【瘀血】
玉ねぎ、小松菜、トマト、セロリ、にら、春菊、サフラン、ターメリックなど

【血虚】
ザクロ、ライチ、レバー(牛、豚、鶏)、肉(牛、豚、鹿、鯨)、プルーン、なつめ、黒豆、黒ごま、黒米など

【気滞】
しそ、パクチー、スパイス類、みかん、オレンジ、金柑、グレープフルーツ、ジャスミン茶など

【気虚】
いも類(山いも、さつまいも、じゃがいも)、豆類(大豆、あずき、黒豆)、穀類(米、もち米、玄米)、はちみつ、なつめなど

薬膳対策

イラスト/oyasmur 取材・文/平井薫子

※素敵なあの人2026年8月号「素敵なあの人 ベストコスメ 2026上半期」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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お話を聞いたのは

坂本樹さん

ツムラ漢方グランマイスター 薬剤師・漢方生薬ソムリエ 坂本樹さん

2008年にツムラ入社。MRとして慶應義塾大学医学部、北里大学東洋医学総合研究所などを担当し、漢方医学を学ぶ。ツムラの社内認定制度で2名しかいない「ツムラ漢方グランマイスター」のひとり。メディアやセミナーで漢方の知識や活用法を解説。

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