スーパー歌舞伎ならではの美意識が息づく拵えにも注目
今回の『もののけ姫』では、趣向を凝らした拵えにも注目です。
團子さんは、アシタカやサンが白塗りで登場する理由について、「リアルを追求するなら肌の色のほうが自然かもしれませんが、スーパー歌舞伎の理念は『とにかく美しく』ということ。デフォルメされた美しさを大切にして白塗りにしています」と解説。

サン(中村壱太郎さん)とエボシ御前(中村時蔵さん)の激しい立廻りも見どころ。ふたりを止めるアシタカを加えた三人の見得が鮮やかに決まる。
一方、時蔵さんは衣裳について、「歌舞伎らしい豪華な色彩や柄を取り入れながら、『もののけ姫』の世界観にふさわしい衣裳になっています」と紹介。「アシタカの色合いは一目でアシタカと分かる美しさがありますし、エボシ御前には高貴な色である紫が随所に使われていて、とても気に入っています」と見どころを語りました。
サンを演じる壱太郎さんは、「獣と少女」という二つの要素を意識して役づくりを進めたといい、「戦う場面では、本当に獣のように激しく動きます。こんなに舞台上で動いたことはないというくらい戦っています」とアクションへの自信をのぞかせます。
俊敏に動けるよう工夫された衣裳には、後ろにふさふさの尻尾も。「稽古がつらかったり、悲しくなったりした時は、この尻尾に癒やされていました」と笑顔。会場は和やかな笑いに包まれました。
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