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【60代エンタメ】スーパー歌舞伎『もののけ姫』でアシタカを演じる市川團子が感じる作品との縁とは?〈好奇心の扉・後編〉

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【60代エンタメ】スーパー歌舞伎『もののけ姫』でアシタカを演じる市川團子が感じる作品との縁とは?〈好奇心の扉・後編〉

舞台で演じるうえでとても大切な風景の記憶

「(サン役の)中村壱太郎さんは、後輩とも分け隔てなくディスカッションの場を設けてくださる。常に気にかけてくださる本当にやさしい先輩です」


作品にゆかりのある場所にはなるべく訪れるという團子さん。『もののけ姫』の舞台のモデルとなった屋久島にも――。

「屋久島の山中で1泊しました。初日に、屋久島のなかの『太鼓岩』という、高い高いところに登ったときに、ガイドの方が『こんなに遠くまで見通せることは滅多にない』と教えてくださるくらい天気に恵まれたんです。高祖父が祖父に『本物の景色を見て感動した心があれば、舞台上で同じ目、同じ気持ちになれるから、いいものを見てたくさん感動しなさい』と教えたそうですが、僕も風景の記憶というのは、演じるうえでとても大事だとあらためて実感させられました」

『もののけ姫』には、縁を感じることが多いとも言います。

「祖父が亡くなったことを知らされた日に、偶然『アシタカせっ記』(※1)を聴いて、悲しみのなかで希望をもらったこともそのひとつです。そしてアシタカという役は、自分が演じさせていただいた『ヤマトタケル』のヤマトタケルや、『天守物語』(※2)の姫川図書之助と、多少の違いはありますが、精神が似ている部分があると思っています。その経験はアシタカに生かしたいです。『もののけ姫』が初めて歌舞伎になるときに自分がアシタカというお役を勤めさせていただけることに、ありがたいお導きを感じております」

※1 『もののけ姫』のなかの重要なテーマ曲。
※2 白鷺城(姫路城)の最上階に異形の者たちが棲むという伝説に由来した、泉鏡花屈指の名作戯曲。美しい異界の人、天守夫人・富姫と、この世の人間である鷹匠の姫川図書之助との恋物語である。2024年12月歌舞伎座において、富姫=坂東玉三郎さん、姫川図書之助=市川團子さんという配役で上演された。

 

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