2026年7月〜8月、新橋演舞場で上演されるスーパー歌舞伎『もののけ姫』の製作発表が都内で行われました。今年は、三世市川猿之助(二世市川猿翁)さんが創始したスーパー歌舞伎にとって、40周年という節目にあたります。スタジオジブリの名作『もののけ姫』をいかに歌舞伎として立ち上げるのかという点に期待が高まるなか、登壇者がそれぞれの思いを披露しました。

右から、スタジオジブリ代表取締役プロデューサー鈴木敏夫さん、アシタカ役・市川團子さん、サン役・中村壱太郎さん、乙事主役・市川中車さん、演出家・横内謙介さん。
演出家・横内謙介さんが掲げる言葉「ともに生きよう」
「『もののけと人間は、ともに生きられないのか』というアシタカの問いは、現代にも通じるテーマです。東と西、宗教、男女――さまざまな対立を抱える私たちが考えなければならないことだと思っています」
と述べ、演出の横内さんは、原作と歌舞伎、出演者とスタッフ、そして観客までもが一つになる舞台を目指したいという熱い思いをにじませました。
アシタカ役・市川團子「覚悟を持って挑みたい」
「祖父が命がけで創始したスーパー歌舞伎の精神を受け継ぎながら、『もののけ姫』という大きな作品に向き合います」
と團子さん。プレッシャーも感じていると率直に明かしながら、
「おひとりでも多くの方に感動していただき、明日を生きる活力となるような舞台にしたい」
と真摯な言葉を語りました。
また会見では、團子さんがアシタカだけでなくシシ神も演じることが明かされました。
中村壱太郎が挑む“新時代の女方”サン
ファーをあしらったスーツを着用し、
「今回の(扮装)ビジュアルを撮影したときのサンの色合いを使ってコーディネート。獣をまとってみました」
と明かし、場内を和ませた壱太郎さん。
「サンは少女と獣を掛け合わせた存在です。歌舞伎の女方としても新しい挑戦であり、歌舞伎の新時代の幕開けになる舞台だと感じています」
という言葉は、上演にかける強い思いを感じさせました。
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