「もの消費」よりも「こと消費」にお金をかけたい素敵世代。トラベルジャーナリストの寺田直子さんによる60代のための旅の心得とは!?
旅のプロ寺田直子さんが指南! 素敵世代の《素敵な旅》とは……
心を動かすのはしなやかな感受性
60歳になってからの旅スタイルはそれまでの経験の積み重ねによって変わるものだと思っています。毎月のようにお出かけする方もいれば、外出はそれほど、という方もいるでしょう。それでもこの年代は私自身もそうですが、意識的に体を動かし、あらゆることに好奇心を持って新しい経験・刺激を受けることがアンチエイジングに重要。旅はまさにいままでにない感動を与え、人生を豊かにしてくれるとびっきりのお楽しみだと言えます。
旅先では五感を思いっきり開放することが記憶に残る体験につながることが少なくありません。季節の風景に目を止め、人との出会いに心を開き、受け入れるということでもあります。そう、心を動かすのは自分の感受性あってのこと。「あらゆることに興味を持ち、感度を高める」ことが旅を豊かに、思い出深いものに変えてくれます。
「時間もあるし、次の駅まで歩いてみようかな」
「ホテルのバーが素敵なので、ひとりで一杯飲みに」
日常では考えることもないような、そんな小さな冒険心が気持ちを若返らせ、みずみずしい刺激に心が躍るはずです。
ソロ旅チャレンジもひとつ上の旅を目指して
いままでにない感動的な旅とめぐりあうためには、ほんの少し行動のハードルを上げてみてもらいたいと思います。
たとえばおひとりさまのソロ旅にチャレンジしてみるのもいいでしょう。宿選び、スケジュール管理などすべて自分でやらないといけない大変さはありますが、同行者の意見や好みにあわせる面倒がないので、自分好みの旅スタイルを徹底的に満喫することができます。そんな快適さからハマる人が多いのも納得です。また、推し活でライブや地方遠征にあわせてソロ旅デビューをする方も最近は増えていて、実に楽しそうに過ごしている様子が印象的です。
仲のいい女友達や家族と一緒の旅でもひとつ上を目指してみてください。あえてテーマパークや有名レジャー施設は封印。ローカルな観光施設や見どころを自分たちで探してみるなど目的を持つと思いがけないほどの連帯感や達成感が生まれ、感動することひとしお。
夫婦での旅なら、憧れの一流ホテルに泊まる贅沢もかけがえのない思い出作りになります。ドレスコードのあるダイニングでお互いエレガントな装いで食事を楽しむ高揚感は格別。慣れないメニューやワイン選びは事前に相談すれば給仕がスマートにサポートしてくれるのも一流ホテルならでは。極上のおもてなしがふたりにとって心に刻まれる時間へと昇華する体験は一生の想い出。ほんの少し高みを目指したことで見える景色は人生をよりカラフルに、豊かにしてくれることでしょう。
感動体験旅の心得
①フットワークの軽さが旅の精度を上げる
旅を快適にする最大のポイントは身軽さ。自分の旅スタイルに必要なもの、不要なものを見極めることで行動範囲は広がり、自由度が高まることでチャレンジ精神もアップ。
②無理は禁物体調・環境管理はマスト
無理がきかない年齢だけに、体調不良などの場合、旅をキャンセルする潔さを持つこと。空調が効かないなど周囲の環境に対処できる服装・持ち物も重要。旅行保険加入も忘れずに。
③思い出を記憶する予習と余韻こそ旅の醍醐味
ネットの事前情報アップデートが旅を快適&スマートに。トラベルノートに思い出を書き込み、あとで余韻を楽しむのも大人らしい趣向。持参不要な物チェックなど有効活用にも。
※素敵なあの人2026年6月号「心が動く旅へ。素敵世代の厳選スポット」より
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