
観光客だけでなく、ここで暮らしている人たちも、価格の高さには悲鳴をあげているんですよ

そして時は流れ、私が大人になり結婚してからのこと。家族の転勤でシンガポールに住むことになりました。子どもたちがまだ小さかったころ、仕事でひとり日本へ帰るたびに、できるだけ日本の味を食べさせたくて、スーツケースを旬の果物や野菜でいっぱいにして戻っていたものです。シンガポールは個人用の食品の持ち込み規制が比較的ゆるく、当時はそれに甘えていました。
ただ一度、重たい食材ばかりを調子に乗って詰め込み、お米や大根、お肉まで入れてしまったところ、超過料金で20万円払う羽目に……。シンガポールでも日本食は手に入りますが、輸送の関係でどうしても鮮度や味が落ちてしまうんですよね。
そして現在のハワイ。ここでも私は相変わらず和食中心の食生活です。ハワイには日本のお寿司屋さんやレストランはもちろん、日本のスーパーやお米屋さんまであり、日本のおいしいお米もちゃんと手に入ります。日常の食材にはそれほど困らないはずなのに、日本へ一時帰国すると不思議なほど欲張りな気持ちになるもの。ハワイでは見かけないお菓子や、いつも使っている調味料、季節限定の食材を目にすると、〝あれもこれも〞と買い込んでしまいます。
とはいえ、ハワイは食品の持ち込み規制がとても厳しく、果物や野菜、肉類などは禁止。スーツケースに詰めたい気持ちをぐっとこらえながら、なにを持ち込めるのかを入念に調べるのが、一時帰国のたびの恒例行事になりました。それでも、日本のものが意外と手に入るのは本当にありがたいこと。例えば、茅乃舎さんのおだしも買えるんですよ。お値段は日本の約3倍ですが……。
今年に入っても円安傾向が続き、日本人の感覚で円に換算すると、なにもかもが「高い!」と叫びたくなる価格。それに、換算しなくてもハワイの物価はやはり高い。いつものメニューがなんの前触れもなく値上がりしていることも珍しくありません。
観光客だけでなく、ここで暮らしているローカルの人たちも、価格の高さには悲鳴をあげているんですよ。観光で来る方のなかには、水まで日本から持ってくる人がいると聞いたことがありますが、その気持ちも少しわかります。島という環境ゆえ輸送費がかかり、なんでも高い。
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モデル・タレント リサ・ステッグマイヤーさん


