南北に長く、周囲を海に囲まれた日本には多種多様な食文化が存在します。海外旅行もいいけれど、いま一度日本の食を見直してみたい。今回はかつて城下町として栄え、瀬戸内の海山の幸に恵まれた松山へ。伝統の味を求めて出かけました。
私たちが旅しました!
右/本誌編集長・神下敬子。おいしいもののためならどこまでも行く食いしん坊。
左/料理家・土屋由美さん。神奈川県葉山の自宅で料理教室や自宅カフェ「cafe manimani」 を運営。飲食店の料理監修でも活躍している。
美食と観光がギュッと詰まった町、松山へ
「愛媛においしい麦みそがあるんです」
旅のきっかけは土屋さんのひと言でした。昨年から愛媛の「義農味噌株式会社」(以下、ギノーみそ)の公式アンバサダーを務め、訪れるたびに瀬戸内の海山の幸を堪能しているとか。その話を聞きつけた「おいしいものが生きがい」の編集長・神下が「行く!」と即決した次第です。
松山市街は松山空港から車で30分足らず。繁華街と観光名所の松山城は目と鼻の先で、道後温泉へも路面電車で20分ほど。見どころも食事処もコンパクトにまとまっていて、時間や体力の無駄なく楽しめます。便利な一方、食いしん坊のふたりは「もっと動いておなかを減らして、いろいろ食べたいのに!」とちょっぴり不満気味。
「郷土料理五志喜」の名物、鯛そうめん。鯛そうめんは愛媛全域で食される料理ですが、松山のある中予地方のものは五色のそうめんを用い、彩りが美しいのが特長。「めでたいことがそうめんのように長く続くように」と結婚式でもよくふるまわれるそう。
夏目漱石の小説 『坊っちゃん』の舞台、 松山は見どころ満載!
天守からの眺めがミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに選定された松山城や、保存修理工事から5年半ぶりに全館営業を再開した道後温泉など訪れたい名所が目白押し。
松山城
標高 132m の城山(勝山)山頂にそびえる松山城。江戸時代までに建造された天守を残す「現存 12 天守」のひとつであり、天守最上階からの眺めは圧巻!
DATA
住所 愛媛県松山市丸之内1
電話番号 089-921-4873
営業時間 12月〜1月 9:00〜16:30(季節により異なる)
休 12月第3水曜
料金 天守観賞券 大人 ¥520
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