若いときは、簡単に取り入れられていたミリタリーテイスト。年を重ねたいま、カジュアルの匙加減に悩み手が遠のいている人も多いのでは?素敵世代が心がけるべきは、ラフ過ぎないようにすること。スタイリスト・坂本久仁子さんが考えるミックススタイル、ぜひ参考にしてみてください。
【今月のテーマ】ソフトミリタリー
スタイリングをするうえで心がけているのは、エレガントをベースに、どこかカジュアルであること。ロゴTシャツやメンズライクなアイテムを投入したりするなかで、気分を変えたいときにぴったりなのがミリタリー。閑雅なムードとは真逆のテイストが上手く合わさって、新鮮なミックススタイルが決まっていく感じが、ファッションの醍醐味のひとつだと思っています。
ミリタリーというと、カーキのカーゴパンツやMA−1のようなアイテムが代表格ですが、今回ご提案したいのは、軍用のドレススラックスで見られるレッドラインが採用されたワンピース。完全なるミリタリーではなく、むしろモダンな印象です。金ボタンがアクセントになったネイビーのブレザーを羽織ることできちんと感が融合され、程よいミックス感に。ブレザーの下衿と袖口に施されたフリルは、共布でなじみがよく、甘過ぎないのがポイント。王道とはひと味違う遊び心が添えられていると、女性らしく着ることができます。
どちらも、「プルーン ゴールドシュミット」というブランドのもので、昔の貴族やブルジョワからインスピレーションを受けていることもあり、洗練されたムードに。首にくるっと巻いたシルクのスカーフやジュエリーのきらめきを加えることで、レディなフレーバーを漂わせてみました。
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