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【60代二拠点生活】田舎と都会では「ご近所付き合い」も違う? 暮らしてわかった心地よい人間関係【石川三千花さん・エッセイ】

都会と田舎を行き来する、二拠点生活。三千花さんも現在二拠点生活満喫中です!
今回はどこで暮らすにもとっても大切な人つき合いのお話。まずは挨拶が大事ですね。


東京と長野県にある山荘の二拠点生活をするようになって、2年が経った。別荘地とはいえ、お隣がけっこう離れているので、そんなに密におつき合いしている人はあまりいないのだが、それでも顔見知りの方も徐々に増えて、道で会えば立ち話をすることもある。

今回は、都会のマンション暮らしとはまったく違う、田舎暮らしのご近所つき合いについて思うことあれこれ。

まず、田舎の狭いコミュニティでは、噂話がすぐに広まる。最初に山荘に滞在したときに驚いたのは、私たちが何者でどんなデザインの山荘にしたがっていたのかを、ご近所さんたちがすでに知っていたことだ。現地の建設に携わっていた職人さんや、当時の数少ない知人から人づてに伝わったのだろう。

しかも、私の髪の色はオレンジ色で、その辺りではかなり目立つ。基本的に私は人にどう思われようと気にしないが、山荘ではご近所の方々に、変な先入観を持たれては面倒なので、とにかく人に会ったら挨拶だけは丁寧にを心がけた。

そう、田舎でのご近所つき合いに、挨拶は一番大事。その場所が好きでそこに根づきたいのならば、誠意を表して相手に不快感を与えないことだ。髪の毛が何色でも、お洋服が変わっていても、その人の個性ということで、まともな人間性はわかってもらえるというものだろう。

都会と田舎を行き来する、二拠点生活満喫中!

それから都会ではあり得ないことだが、田舎ではご近所の方から、食べきれないほど採れ過ぎた野菜類をいただくことがよくある。これが朝採れの野菜なので、みずみずしくとてもおいしいのだ。こういうときはありがたくいただき、代わりにこちらは東京から持って行ったお菓子などを差し出し、嬉しい物物交換となる。

こんなやり取りで、ご近所さんとの距離感はぐっと近くなるのだが、こういうことも無理せず、こちらがまだ食べきれないほどにあったら、次にいただきますと辞退すればいい。ストレスを生まないおつき合いを心がけるのが肝心だ。

せっかく都会から逃れてきたのに、田舎でまで煩わしいつき合いはしたくない、という気持ちは十分わかるが、それでも誰ともつき合わず孤立するのは賢明ではない。最近では自然災害も多くて、もしも避難勧告などがあった場合、ご近所との声がけがとても大事になる。

それから生活に役立つ地元の情報、例えばコスパ抜群のレストランや日帰り温泉などを教えていただくのは嬉しいもの。田舎には田舎の、都会には都会の、ちょうどいい人間関係を築きたいものだ。。。

イラスト&文/石川三千花

※素敵なあの人2026年11月号「石川三千花の素敵とそれなりの間にはvol.76」より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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この記事を書いた人

石川三千花さん

イラストレーター&エッセイスト 石川三千花さん

映画、ファッションについて独自の観点からイラスト+エッセイを展開。著書に『石川三千花の勝手にオスカー』(集英社)、『勝手にシネマ・フィーバー』(文藝春秋)など多数。

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