モデルとしてはもちろん、ライフスタイルや考え方が世代を超えて支持される憧れのミューズ、桐島かれんさん。60代となったかれんさんが、いま思うこと、日々楽しんでいることとは。
「60代は失う時代ではなく、自由と感受性を手に入れる年」

「60代は最高。だって、やっと自由になれたんだもの!」
昨年、還暦を迎えた桐島かれんさん。肩の力を抜いて、等身大の自分でいられるいまの年齢を、のびのびと楽しんでいます。
「私たちの世代は、もう中身も十分に成熟していますよね。世の中のいいところも嫌なところも見てきて、大抵のことは理解できる。自分の限界もわかってきて、『自分はこの程度なんだな』と認められるようになります。背伸びをしなくてもいいし、人と比べる必要もない。それこそが、本当の自由だと思うんです。40代くらいまでは、『まだ自分はどうにかなるんじゃないか』『私には才能がないのかな』と抗ったり、悩んだりしたこともあったけど、いまはいい意味で諦めがついているから気が楽。人間は歳を重ねるにつれて自由になっていって、死ぬときに完全に解放される。そんなふうに考えているから、死ぬことも怖くないんです」
感性がより豊かになっていくのも、年を重ねて得られるもののひとつ。
「若いころは四季のありがたみなんてまったく感じなかったけど、いまは桜の花びらが散っているのを見るだけで感動しちゃう。すべてのものは儚いからこそ美しくて、60代はその〝儚さ〟がようやくわかってくる年代だから。昔読んだ本や観た映画に、いままた触れると、当時とは感じ方が違いますよね。そんなふうに、この年齢ならではの楽しみは、いくらでも見つけられるはず」
現在、かれんさんは海にほど近い神奈川・葉山の家で3匹の犬、そしてたくさんの植物と暮らしています。「毎朝、美しい海を眺めて目覚められるのは、本当に贅沢なこと。自然豊かな場所なので、庭にはタヌキやリスも遊びに来ますよ。生ごみを肥料にするためのコンポストを作ったら、発酵の熱で温かくなって気持ちいいらしく、タヌキたちの寝床になっていました(笑)。ただ、私はもともと都会育ちなので、その猥雑なエネルギーも大好き。東京と葉山を行ったり来たりするバランスがちょうどいいですね」



