加賀まりこさんが「じっくりお話ししたい!」と思う素敵な大人と対談する不定期連載『まりこサロン』。今回のゲストはものまねタレントのコロッケさんです。かつておふたりが共演したときのお話や最近のステージのことなど、さまざまなお話で盛り上がり、貴重な「ダブルアイーン」カットも!
ものまねは観察と研究のたまもの
コロッケ 吉幾三さんをまねるため、青森の友達に「き」の発音を教えてもらって練習しました。吉さんの前で「卵のキ味」ってまねしたら、「俺、そんな訛ってねぇぞ」って(笑)。
加賀 発音が微妙なのよね。
コロッケ 標準語にはない発音です。田村正和さんは、『パパはニュースキャスター』(87年)のとき、早口で台詞を言い始めたので、ネタをもらったと思いました。それまでは間をおいて話すほうでした。『古畑任三郎』(94年)は、少し笑ってからしゃべる。
加賀 よく見てる!
コロッケ 『勝海舟』(90年)の撮影されていたとき、雨の日に田村さんが出入り口でさしていた傘をたたまれたんです。おつきの方が傘を受け取ると思ったら取らない。それでも田村さんは手に持ったままじっと立っていらっしゃいました。
加賀 いかにも彼らしいわ。
コロッケ そこで田村さんが、「……カサ」とだけ言ったのが、僕のツボにハマって、笑いが止まらなくなって(笑)。
京都太秦撮影所での学びからギャグができた
加賀 で、まねする。コロッケさんが『水戸黄門』(2001年)にレギュラーでお出になってびっくりした。しかも、その体格で〝忍びのもの〟。
コロッケ 水戸光圀の命を狙う謎の人物、素破(すっぱ)の次郎坊役。助さん、格さんより強い(笑)。加賀さんはおるいでした。初めて共演させていただきました。
加賀 あなたは人気あるから出てもらいたかったプロデューサーの気持ちはわかるけど、「なんで?」って思った。
コロッケ 僕もです(笑)。
加賀 出番は少ないのに京都の撮影所に早くいらしてて、待たされてかわいそうったらなかった。トランプしたよね。
コロッケ 遊んでいただいたし、お話できて嬉しかったです。僕は自分から行くタイプではないので、じーっと待っているところでした。
加賀 迷惑かなと思ったけど、よかった。撮影所に古くからいる立ちまわりの人や大部屋の人たちから動きを聞き出してて、すごく勉強家だと思った。
コロッケ 殺陣のアクションや立ち姿を身につけたいと思って。
加賀 立ったときに足をすっと引くとかね。
コロッケ それが身になっていて、いま、とても役に立っています。今年1月に明治座で松平健さんと芝居とショーで構成する舞台『暴れん坊将軍』をやらせていただいたんです。僕は芝居では傘屋の役だったので、傘で殺陣をやりました。
加賀 あなたの舞台は、人気があり過ぎてチケットが取れないって聞いた。
コロッケ ありがたいことです。太秦では聞かないと教えてもらえないとわかったから、聞いてまわりました。
加賀 京都は厳しいから。
コロッケ なんと僕は太秦2日目に1時間遅刻したんですよ。
加賀 寝坊しちゃったの?
コロッケ 疲れ切っていて、マネージャーも一緒に寝坊です。太秦で「1時間、遅刻したコロッケ」とすぐに広まって、相手にされないと思いました。でも、そこから声をかけられるようになって、話す機会が増えました。
加賀 あなたがすきを見せて、彼らも突っ込みやすくなったのね。
コロッケ ありがたかったです。その後、緊迫してるところで刀を抜くシーンがあって。それから短い刀を抜いて「あれ?」と言うギャグができました。
貴重な、まりこさんとコロッケさんの「ダブルアイーン」カットです(笑)。




