夕食後すぐは、実はいちばん安眠できるタイミングなんです
―では、食後にすぐに寝てしまっても大丈夫なのでしょうか?
食後すぐに寝ることには、いくつかのメリットがあります。まず、食事をすると一時的に血糖値が上がります。そしてその後、血糖値が下がるときがいちばん眠りやすいタイミングです。
また、食後は手足がポカポカすると思いますが、それは体温を下げるために手足から熱を放散しているから。よくお風呂で湯船につかって体温を上げ、その後体温が下がるときに入眠しやすいという話を聞くと思いますが、食後はまさにその状態です。
ただし、昼食後は日中で交感神経が優位な状態のため、あまり熟睡できません。もし眠くなっても横にならず、机の上で5〜10分以内の昼寝に留めておきましょう。それ以上寝てしまうと副交感神経が優位になり、体内時計が狂ってしまいます。
―昼と夜ではまた違うんですね。
はい。夜は副交感神経が優位になっていて、メラトニンという睡眠ホルモンが分泌されています。その状態で血糖値や体温が下がり始めた食後に眠れば、非常に安眠できると思います。
安眠のコツはなるべく早めに布団に入って、できるだけSNSを見ないこと。SNSを見始めると、あっという間に1~2時間が経ってしまい、せっかくの寝る機会を失ってしまいます。
おすすめは紙の書籍などの活字を読むこと。皆さんも経験があると思いますが、今日はここまで読もうと決めていても、活字を読んでいるうちに眠くなってくるはずです。
―本を読むと確かにいつの間にか寝ているかも。やってみます。
夕食後すぐに寝ることにより、まずは体内時計がリセットされます。副交感神経が優位になり、メラトニンの分泌も促されるように。さらに成長ホルモンも出るため、脂肪燃焼や肌が白くなる効果が期待できます。
それだけではありません。脳には、脳内環境を維持し代謝を助ける「グリア細胞」というものがあります。このグリア細胞は、睡眠中に脳から有害物を掃除してくれる役割があります。
アルツハイマー型認知症の原因のひとつに、アミロイドβという脳内で作られるたんぱく質がたまることがあると考えられています。グリア細胞はアミロイドβほか脳内の沈殿物を掃除してくれ、認知用予防が期待できるとされています。
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