昔から日本で食べてきたものが、結局はいちばんなんです!
長寿の方のなかには、年齢を重ねても元気に過ごしている人が多くいます。その秘訣は、昔の人の生活のなかにあると南雲先生は考えます。
「戦前は食事も質素で、医薬品もいまのように充実していませんでした。それでもみんなが元気だったのは、例えばイワシは頭から全部食べるとか、野菜は皮を捨てずにまるごと食べるなどの生活の知恵が実行されていたからではないでしょうか。食べ物の一部だけ食べるのではなくまるごと食べることは、偏った栄養状態になるのを防いでくれます。
また、昔は添加物や化学調味料などをとる機会は少なかったです。そして、どこに行くにも太陽の光を浴びながら自分の足で歩いていた。これこそが長寿の理由だったのだと思います。医学の進歩により寿命は延びると思いますが、健康寿命を延ばすためには、やはりこのような生活を意識することが大切なのだと思います」
こうした生活をすることで、健康と若々しさを手に入れられるそう。「毎日の生活に気をつけることで、がんや生活習慣病にならず、痛みや病気を遠ざけて若々しくいられます。ぜひ少しでも、できるところから始めてみてください」
撮影/山辺恵美子 文/酒井明子
※素敵なあの人2024年9月号「がん専門医・南雲吉則先生に教わる 健康寿命を延ばす生き方」より
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