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【60代ファッション】プラスサイズの人は夏のワンピースは太って見える!?60代が夏のおしゃれで気をつけたいシルエット問題とは?【石川三千花さん・エッセイ】

夏に涼しいと人気の、ロングワンピース。実はおしゃれに着るのは難しいアイテムです。
記録的な暑さが続く日本の夏に、大人はなにを着るといいのか、三千花さんが探ります。


猛暑続きの夏が平常化して、体にピッタリとした服が遠のく昨今。つい体のどこも締めつけない、テントラインのラクチンそうなワンピースが着たくなる。

桐島かれんが素敵なリゾートファッションを街で爽やかに着こなしてる系の、あの軽やかで涼しげなワンピースね。バサッとラフに着るだけのワンピースなら、体形もカバーしてくれそうだし、夏のおしゃれアイテムはこれでキマリ! といきたいところだが、このワンピースには落とし穴があるんですよ。

キビシーことを言うようですが、プラスサイズの人は胸の頂点からそのままワンピースの生地が裾に向かって広がってしまうので、体全体のシルエットは益々太って見えてしまう。また身長が小さめだったりすると、ワンピースのドレープも効果的に出ないうえに、体を覆う生地の分量が妙に多く見えるのだ。

さらにこのワンピースの手強いところは、ある程度ちゃんとヘアメイクをしていないと、夏の風呂上がりのおばちゃん風に見えてしまうキケンなアイテムなのだ。私の友人は、桐島かれん的なイメージとさらさらした生地に惹かれてオーダーしたけれど、実際に着てみたら背がないと似合わないと悟り、買うのをやめたと言っていた。お〜、それは理性的な判断。よくぞ思いとどまった!

ラクチンそうな夏のワンピースにご用心!

ならば、わしらは夏になにを着ればいいのよ、と自問してみる。まあ、元々、私は1枚バサッと着ればオッケーみたいなワンピースは好みではないのだが、スカートやパンツのシルエットはストレートにするとスッキリとした着こなしになると思う。

先日、おしゃれなセレクトショップで、ブルーやラベンダー色のギンガムチェックのロングタイトスカートを見つけた。透け感のある生地で、見た目にも涼しげ。ギンガムチェックというのが、ちょっと懐かしくも新鮮だった。トップスに白の上質なTシャツをコーディネートしたら、素敵な夏のスタイルになりそう。

それから夏は、洋服の素材も着心地を左右する。木綿や麻、レーヨン、またはそれらの混紡がベタつかずいい感じだ。よくわからないのは、昔はなかったさらさらの清涼感が売りの化学繊維だ。あれは汗がすぐ乾くというけれど、乾く前のベタつき、薄い生地だけに肌にまとわりつく感じが昭和生まれの私には不快に感じる。そこは、どうなの?

いずれにしても、夏は薄着になるからこそ、コーディネートした洋服のシルエットが気にかかる。自分の体形に合ったスタイルを、鏡の前で探してみよう。

イラスト&文/石川三千花

※素敵なあの人2025年8月号「石川三千花の素敵とそれなりの間にはvol.61」より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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この記事を書いた人

石川三千花さん

イラストレーター&エッセイスト 石川三千花さん

映画、ファッションについて独自の観点からイラスト+エッセイを展開。著書に『石川三千花の勝手にオスカー』(集英社)、『勝手にシネマ・フィーバー』(文藝春秋)など多数。

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