流行に左右されることなく時を経ても色あせない、タイムレスな柄といえばクラシカルチェック。
「上品で落ち着いた印象なので、しっとりとした空気が流れる秋が似合います。素敵世代の知性や気品を引き出してくれる、トラッド特有のきちんとした雰囲気を堪能して」
【今月のテーマ】クラシカルチェック
大気が澄み、空が一層高く感じられ、自然の景色も美しくマッチする柄のひとつといえば、クラシカルチェックです。英国の伝統柄というのもあり、まとうときちんとした空気が漂います。今回は、シックなベーシックカラーのものを選んでみました。
まず着てみたい!と思ったのは、知的さと品の良さを醸し出すグレンチェック柄の3ピーススーツ。ジャケットとパンツだけでも素敵ですが、ベストも合わせ、スーチング(スーツを使ったスタイリング)の原点に立ち返ることで、よりエレガントさが増すスタイルに仕上がります。
すっきりとしたシルエットですが、レーヨン混のウール素材なのでやわらかな着心地。仕立てのよさも相まって、堅苦しくなく着ることができます。
靴は、トラッドなコインローファーをセレクト。あえてメンズライクにまとめることで、女性らしさを引き立たせてみました。
優雅さを印象づけるサイドベンツが入っていて、羽織るだけで端正に端正に決まるから、ボトムスはデニムパンツのようなカジュアルなものを合わせてもハンサムさを損なうことはありません。また、パンツのサイドには、タキシードを想起させるベルベットの側章が。
フォーマルでありながら、スポーティな一面も感じられるので、ジャケット以外にもニットやケープなどを合わせると、さらにリアリティのあるコーディネートも楽しめます。