Pコートは、本来ハーフ丈が基本ですが、いまは丈や形、素材などのバリエーションが広がり素敵世代が“また羽織りたい!”と思えるものが増えてきました。「心地よく羽織れるかを大切にしつつどこか、女性らしさを感じさせる要素があるものがおすすめです」
【今月のテーマ】ピーコート
コート¥236,500、中に着たニット¥121,000、スカート¥107,800/すべてヌロ ヴェントゥーノ(イザ)、ピアス¥95,700、リング¥95,700/ともにシャルロット シェネ(エドストロームオフィス)、バッグ¥187,000/J&M デヴィッドソン(J&M デヴィッドソン カスタマーセンター)、ブーツ¥99,000/ネブローニ
Pコートというと、ずっしりと重たいイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか? それには理由があって、もともとはイギリス海軍が艦上で羽織っていたり、漁師が寒さをしのぐため
にまとっていたりしたから。
風や水の浸入を防げるように、目の詰まった地厚で丈夫な生地で作られていたのです。いまもなお、冬の定番コートとしてショップで見かけますが、素敵世代には、長時間着ていても疲れにくい、軽くてやわらかい素材のものがいいな、と探しているときに出合ったのが、今回ご紹介する2着でした。
Pコートのルーツに即して、動きやすいハーフ丈や、寒風から手を守るマフポケットのものが多いなか、上の写真で着用したのは変化球が利いた1着。Pコートならではの、大きなボタンが2列に並んだダブルブレストデザインは残しつつ、ロング丈と4ポケットでアレンジされています。
やや丸みを帯びたシルエットがほんのりモードな空気を漂わせ、革のくるみボタンは大人にちょうどいいカジュアル感を演出。モノトーンの霜降り調のニットとツイードスカートの上にさっと羽織るだけで、コーディネートを決めてくれる頼もしい存在です。
足元は、コートの重厚感に負けない筒状のロングブーツに。無彩色スタイルのアクセント役として、ボルドーのバッグを添えて、シックに仕上げてみました。