メルマガ

年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い 素敵なあの人Web

素敵なあの人 素敵なあの人2025年1月号

素敵なあの人 最新号

素敵なあの人2025年1月号

2024年11月15日(金)発
特別定価:1480円
表紙:結城アンナ

素敵なあの人 素敵なあの人2025年1月号

公開日:

目利き中の目利き「gallery &cafe yaichi」店主が惚れ込む、造形作家・渡辺 遼さんの金工作品【目利きの視線】

各界の目利きが注目する器やアート、暮らしの道具を紹介します。今回は造形作家・渡辺 遼さんの服刻的な金属の道具とオブジェを、「gallery &cafe yaichi」店主 矢部龍治さんに教えてもらいました。

「gallery &cafe yaichi」店主 矢部龍治さん

お話を伺ったのは……
「gallery &cafe yaichi」店主
矢部龍治さん

都内百貨店やインテリアショップの商品演出を手がけるVMDやスタイリストとして、30年以上活躍。2009年、出身地である埼玉県北本市に住まいと事務所を移し、「gallery&cafe yaichi」を開く。

造形作家・渡辺 遼さんの自然の気配をまとう金属作品

いつか誰かに拾われて、そっと飾りたくなる作品を

かすかな凹凸が月面を思わせるアルミの器、遺跡から出土したような緑青のシェード、振ると心地よい音のするオブジェ……どれも造形作家・渡辺 遼さんの金工作品であり、「ギャラリー&カフェ やいち」の店主、矢部さんが薦める品々です。

JR湘南新宿ラインで新宿から約50分、北本駅から徒歩1分の場所に矢部さんのギャラリー&カフェはあります。閑静な住宅街の一軒家ですが、扉を開けると別世界。古今東西の古道具や手仕事による生活道具が並び、セレクトの素晴らしさに遠方から訪れる人が引きもきらないほど。

それもそのはず、矢部さんは長年VMD (ヴィジュアルマーチャンダイザー)として、都内百貨店を中心に商品演出を手がけてきた目利き中の目利き。その目利きが惚れ込み、過去何度か個展を開催しているのが渡辺 遼さんなのです。

「渡辺さんは鉄や真鍮、アルミなどを用い、日常の小物やオブジェを制作しています。どの作品も落ち葉や小石、木の実など自然の造形物に似た気配をまとって、ただそこにあるだけで美しい。オブジェはもちろん、器のような日用品にも彫刻的な風情があり、生活工芸作家とはひと味違ったアプローチが感じられます」

鍛金の手法で作られる作品は、厚さ1㎜ほどの金属板を木槌で何度も何度もたたいて成形。火で炙るなどして、色に深みを出しているものもあります。緑青の作品に至っては成形後、長野県上伊那郡にあるアトリエの敷地で1年近く雨露にさらすそう。屋外で錆を出しては整え、また錆を浮かせては整え……自然の力を借りながら「石ころのようにいつか誰かに拾われて、そっと飾りたくなる作品」を目指すのだとか。

なるほど、思わず手に取りたくなってしまいます。

上から「深平皿_アルミニウム 一尺」φ29.7×H3.8㎝ 25,300円、重ねた「アルミボウル L」はφ22×H6.7㎝ 17,600円。「舟」という名の皿はW16.1×D31.4×H7㎝ 38,500円。(φ=直径、W=幅、D=奥行き、H=高さ)

「アルミニウムの器は冷蔵庫で冷やして冷菜を盛ってもいいし、花を生けても趣がありますよ」と矢部さん。上から「深平皿_アルミニウム 一尺」φ29.7×H3.8㎝ 25,300円、重ねた「アルミボウル L」はφ22×H6.7㎝ 17,600円。「舟」という名の皿はW16.1×D31.4×H7㎝ 38,500円。(φ=直径、W=幅、D=奥行き、H=高さ)

記事をシェア

  • X
  • facebook
  • line

この記事のキーワード

この記事を書いた人

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

記事一覧

  • Instagram
  • X
  • facebook
  • youtube

アイコン画像メルマガ