秋も終わりに近づき、だんだんと寒くなってくると温泉が恋しくなりますよね。雪を眺めながらゆっくりとお湯に浸かりたい、癒されたい……今回はそんな願いを叶えてくれる東北の秘湯をご紹介します。ぜひ冬の旅行の参考にしてみてください!
東北が誇る秘湯! 乳頭温泉郷って?
乳頭温泉郷の最寄りは秋田新幹線の田沢湖駅です
今回ご紹介するのは秋田県仙北市にある乳頭温泉郷。なんと350年以上の歴史を誇る温泉郷で、雑誌やテレビの温泉・秘湯ランキングでも毎回上位にランクインしています。名前を知っている方も多いのではないでしょうか。実は首都圏からのアクセスがとてもよく、最寄りの田沢湖駅は東京駅から新幹線で約3時間で到着! そして駅から温泉までは路線バスが出ているので雪道の運転が不安な方も安心して訪れることができますよ。
乳頭温泉郷「鶴の湯」入り口。建物はすべて木造で風情があります
乳頭温泉郷には7つの温泉宿があります。どの宿も独自の源泉を持っていて、さまざまな泉質のお湯が湧き出ています。今回はそんな温泉宿の中から「鶴の湯」をご紹介。日本全国にファンがいてなかなか予約が取れない人気の秘湯宿としても有名なんです。
350年以上の歴史をもつ温泉宿「鶴の湯」
温泉棟の外観。夕方になるとオレンジの明かりが灯り、周囲も静寂に包まれます
乳頭温泉郷の中でも特に古い歴史をもつ「鶴の湯」、なんと1688年から湯宿としての記録が残っているのだとか。秋田藩主の湯治場だった由緒ある温泉としても知られています。白湯、黒湯、中の湯、滝の湯という4種類の泉質の異なる源泉があり、まさに温泉天国! 滞在中はどの温泉にも入り放題です。
「鶴の湯」内湯の貸切風呂。乳白色の濁ったお湯が乳頭温泉の特徴です
「鶴の湯」の温泉はどれも乳白色の濁り湯が特徴。なめらかな肌ざわりで、すうっと体の中にお湯が染み込んでいくような感覚を体験できます。熱すぎずぬるすぎず、心地よい温度でずっと浸かっていたくなるほど! あまりの気持ちよさに筆者も思わずうたた寝をしそうになりました(笑)。開放的な気分を満喫できる露天風呂ほか、日帰り入浴では利用できない宿泊者専用の内湯(男女別、貸切あり)もおすすめです。
湯治棟(2号館)の部屋はひとり旅の宿泊も可能。六畳でコンパクトな感じが◎。
今回、筆者はひとり旅で利用したのですが湯治棟の部屋に宿泊しました。広さは六畳ほど、部屋や各設備はきれいにリニューアルされているので快適に過ごせますよ。湯治といっても食事付きなので自分で食材を準備する必要はありません。部屋にテレビはなく、スマホの電波もやや不安定ですが温泉に入ってひたすらゆっくり過ごしたい方にはぴったりの環境です(Wi-Fiは問題なく繋がります)。いい意味でデジタルデトックスになるかも!?
ほかにも囲炉裏付きの素敵なお部屋もありますので、家族や友人同士で旅行の方はぜひチェックしてみてくださいね。
郷土料理を味わう夕食&朝食
「鶴の湯」の夕食。山菜やきのこたっぷり!やさしい味に癒されます
温泉の楽しみといえば食事ですよね。鶴の湯の夕食はご当地料理が楽しめます。「山の芋鍋」は乳頭温泉郷がある田沢湖エリアの名物グルメ(写真右上)。団子状になった山の芋やきのこ、根菜がたっぷり入っています。味噌仕立てでひとくち食べるだけでもほっこり温まります。寒い時期に食べるのがたまりません……! ほかにも山菜やいぶりがっこ、岩魚の塩焼きなどもありお腹も心も満たされました。
「鶴の湯」の朝食。つややかな白米のご飯がとにかく美味しすぎます
そして朝ごはんはこんな感じ。白米と相性のいいおかずをちょっとずつ食べられるのがうれしいポイント。決して派手さはないですが、これがいいんですよね、これが……! とにかくお米が美味しいのが印象的でした。さすが米どころ、秋田県。ふっくらとつややかな炊き立てご飯は何杯でもおかわりしたくなります。日本人でよかった〜と心から思う瞬間でもあります(笑)。
連泊して乳頭温泉郷の湯めぐりを楽しむのも◎
乳頭温泉郷には7つの温泉宿があるので湯めぐりもおすすめ。写真は紅葉の時期の「黒湯温泉」。
「鶴の湯」以外のまわりの宿泊施設でも日帰り入浴を実施しています(妙乃湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・休暇村 ※冬季休業の宿もあり)。宿泊客限定でお得に日帰り入浴を楽しめる「湯めぐり帖」も各宿で販売中です。宿によって雰囲気が異なるので、さまざまなお湯に浸かることを目的に連泊する方やリピーターも多いのだとか。
四季折々の風景に癒されるのも乳頭温泉郷の魅力のひとつです。これからの季節は絶景の雪見露天風呂も楽しめますので、ぜひ訪れてみてください!
撮影・文/丹下紋香
乳頭温泉郷(乳頭温泉組合)
http://www.nyuto-onsenkyo.com











