9月1日は「防災の日」。いつ起こるかわからない災害に備えて、この機会に対策を見直してみませんか? 基本的な防災の考え方について、備え・防災アドバイザーの高荷智也さんにお話を伺いました。
「命を落とさない」が最優先。
死なないための環境を作る対策を
いざ災害が起きたときに向け、どのような備えが必要なのでしょうか。基本的な防災の考え方について、備え・防災アドバイザーの高荷智也さんにお話を伺いました。
「日本は、地震や火災、水害、感染症など、さまざまな災害リスクを抱える災害大国です。だからこそ、防災対策は欠かせません。防災で最優先していただきたいのは、〝命を守ること〟です。防災というと、水や非常食、防災リュックなどのアイテムを思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、こうした備蓄はとても大切です。
ただ、防災は『ものを買う』『備蓄する』だけでは充分ではありません。どれだけ水や食料を備えていても、災害で命を失ってしまっては意味がないからです。防災リュックを万全に準備していても、取りに行く前に家が倒壊したり、寝室で家具の下敷きになったりすれば、その備えを生かすことはできないのです。
まず考えていただきたいのが、『突然やってくる災害で、死なない準備ができているか』ということ。私はこれを『死なない環境作り』と呼んでいます。家が倒壊するリスクを減らせるか、家具の転倒や落下物から身を守れるか、安全に避難できる環境になっているかなど、命を守るための環境を整えることが防災の第一歩です。
死なない環境作りは、具体的には3つのステップで考えます。ステップ1は、災害が起きたときに命を落とさないための準備。これが前述した防災の第一歩で、最優先していただきたいことです。次のステップ2は、避難場所へ逃げるための準備。そしてステップ3は、被災後も生活を続けるための準備です。備蓄が重要になるのは、このステップ3です。それでは、それぞれのステップの具体的な対策について、詳しく見ていきましょう」
死なない環境作りを見据えた「防災3ステップ」
防災を考えるときは、以下の3ステップで考えましょう。多くの人がステップ3の備蓄から考えてしまいがちですが、その前の命を落とさない準備や逃げるための準備も大切です。
【Step1】地震や火災で命を落とさない準備
↓
【Step2】避難場所に逃げるための準備
↓
【Step3】生活を継続するための準備
「いつくるかわからない地震がこわい……」
「避難所には行ったほうがいいの?」
「なにをどのくらい備えておけばいい?」
「あらかじめ知っておくといいことは?」
イラスト/キタハラケンタ 取材・文/平井薫子
※素敵なあの人2026年10月号「備えておきたい 令和の防災対策」より
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