Tシャツを大人の貫禄で着こなすための〈地曳流おしゃれセオリー〉
顔や体が緩んでくることがTシャツが似合わなくなる原因
若いころに大好きだったプレーンなTシャツが、いつの間にか似合わなくなり、いまではどう着こなせばいいのかわからないという人も多いはず。その原因を地曳さんはこう指摘します。
「50歳過ぎてからですよね、Tシャツが思いっきり似合わなくなるのは。それは顔も体も緩くなるせいなんです。お肉がやわらかくなって、体形に関係なく胸の位置が下がり、背中が丸くなり、二の腕もブルブルに。顔もたるみますし、どうしたって劣化は隠しきれません。ものすごく体を鍛えていて引き締まっている方は、60代でもかっこよく着こなせると思いますが、そうでなければ、シンプルな普通のTシャツほど辛くなってくるんです」
なにも考えずに〝便利〟〝楽〟という理由だけで選んでしまうと、鏡に映った自分にビックリすることも……。
「30代の気持ちで着ようとするから失敗するんですよね。思い出のなかでは似合っていたレギュラーフィットの定番Tは、遠慮なく体の線を拾うので超リスキー。白や黒は着やすく感じますが、60代の肌にはコントラストが強過ぎて、かえってくすみやシワが目立つことに。かといって、トレンドのクロップド丈は痛々しくなりかねないので手を出さないのが無難。不利な戦いはしないのが大人の鉄則です」
旬のオーバーサイズTで体の線をおしゃれにカバー
「だけど、今年の夏も絶対に暑いから、Tシャツを着たいよね」と地曳さん。
「いちばん大事なのは衿元。伸びているとだらしなく見えるので、開き具合に関係なく、しっかりしているものを選びましょう。素材は目の詰まったきれいな表面感で少し厚みのあるものを。やわらか過ぎると体形を拾うし、目の粗い綿素材は野暮ったくなりがち」
なかでも流行のオーバーサイズは、素敵世代の強い味方と断言。
「いま風のおしゃれ感も、すっきりしたきれいなスタイルも叶って全部解決!胸元や袖にデザインのある華やかなタイプや、衰えが出やすい肘が隠れる袖丈だとより品よく着こなせると思います。また、一見地味なベージュやカーキ、ブラウンなどのニュアンス色は、肌のアラが目立たず、Tシャツがおしゃれな印象に」
さらに、アクセサリーや小物を上手く使うと華やかでワンランク上の装いが叶う。その一方で、気をつけたい点も。
「ファッション経験値が高いからこその落とし穴が。ラグジュアリーで上質なものを合わせたくなりますが、実はTシャツにはトゥマッチ。遊びのある気楽なデザインのもののほうが、抜け感があって、センスよくまとまります。この世代ならではの、かっちり着たくなる〝トラッドの呪い〟にもご注意」
最後に、忘れてはならないTシャツとのつき合い方をアドバイス。「シワシワ、ヨレヨレは大敵! Tシャツはひと夏着ればくたびれますし、サイズやシルエットも変わるので毎年更新するのが理想。着る前にはアイロンやスチームで整えるのも忘れずに。おしゃれ着用洗剤で洗い、あまり脱水せずに干すとシワを防げますよ」

これはNG
× 体形を拾ってしまうテロテロした素材
× 洗濯による退色、素材の劣化が顕著
× ジャストサイズのいわゆる“ピタT”
× 真っ白または真っ黒のもの
【結論】オーバーサイズのトレンドを味方に色やデザインで大人Tシャツデビューしましょう!!
撮影/須藤敬一 スタイリスト/地曳いく子 ヘア&メイク/清水ヤヨエ モデル/原 由美 取材・文/安田晴美(p45) イラスト/二階堂ちはる
※素敵なあの人2026年7月号「\地曳マジックで叶える/「Tシャツ」選びとおしゃれテクニック」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
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