メルマガ

年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い 素敵なあの人Web

公開日:

【60代エンタメ】三遊亭ごはんつぶさんに聞く「二ツ目の真実」と、いま語りたい落語のこと【好奇心の扉・後編】

落語ブームといわれて久しいなか、特に目立つのが新進気鋭である二ツ目たちの勢い。
その代表的なひとりが、昨年、『落語業界の真実』という新作をひっさげて、若手を対象としたコンクールで大賞を受賞した、三遊亭ごはんつぶさんです。
東京・下北沢で〝初めて落語を聴く人にもわかる落語会〟を催したり、SNSによる観客獲得の可能性を切り開く活動も注目の的。
落語の未来にかける思いについてたっぷり伺います。

「初めて観るお客様にも楽しい! と思っていただける落語を目指します」

ひとりのプレーヤーとして新しい観客を開拓したい

「10年ぐらい前までは、二ツ目は真打への準備期間のように捉えられていました。が、近年は仕事でもメディアでも、我々をフィーチャーしてもらえる機会が多くなりました。僕自身、二ツ目もしっかりとした仕事をするプレイヤーだと思っていますし、落語界のための活動もしていきたいですね」

ごはんつぶさんには、落語の新しい観客層を広げたいという強い思いがあります。若手4人で月1回開催している初心者向けの落語会「ジュゲムクラブ」もその実践のひとつ。例えば、「落
語では扇子が器やペンに、手拭いがメモ帳やスマホになる」という見立ての解説をマクラにして笑いを誘い、観客の心を自然と噺の世界に引き込みます。

「常に"初めての落語"というお客様がいる前提で噺をすること。『ジュゲムクラブ』には、この方針を共有し対応できる二ツ目が集まりました。皆さんに『落語って面白い』と思って帰ってほしいんです。いまの落語界には、古典も新作も面白い演者はいっぱいいます。でも、初心者の方に対してはあまり親切ではない、とも僕は感じているんです」

ごはんつぶさんの、落語界に対するストレートな意見をそのまま書いていいのかと尋ねると、

「僕は普段から周囲にも同じことを言っていますし、それを許してくれるのも、また落語界です。僕の発言が落語界にとってプラスになるなら、生かさない手はありません。そして、新しい観客を開拓したいのは、自分のためでもあります(笑)。観客層が広がったら、僕の落語会にもお客さんがたくさん来てくれるかもしれないし、そうなれば、さらに自由に、いろんなジャンルの落語に挑戦するチャンスも増えると思いますから」

ごはんつぶさんが創作する落語の核には、「現代を笑う」というスタイルがあると言います。

「いまは亡き立川談志師匠の『落語とは業の肯定である』という言葉は有名ですが、僕もそれが王道だと思います。江戸や明治の噺が現代でも面白いのは、落語はいつの時代も普遍的な人間の愚かしさを受け入れ、聴く人が共感できる楽しい話にしてきたから。設定や出てくる固有名詞は、時代によって左右されますから、現代の噺ならAIやSNSも当然出てくるし、その面白さが、いまの、そしてこれからの大衆演芸にもなる。それが僕がやりたいことなんです」

仕事の移動には、着物や履物を入れるキャリーケースが欠かせません。

「仕事の移動には、着物や履物を入れるキャリーケースが欠かせません。2 席やるときには2 組の着物を用意することもあります。おかげさまで全国各地での仕事も増えて、宿泊することもあるので、サイズ違いで3種類ほど持っています」

記事をシェア

  • X
  • facebook
  • line

この記事のキーワード

この記事を書いた人

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

記事一覧

  • Instagram
  • X
  • facebook
  • youtube

アイコン画像メルマガ