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肌のかゆみが止まらない!そんなときに気をつけたい、かゆみ撃退の近道とは?【石川三千花さん・エッセイ】

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肌のかゆみが止まらない!そんなときに気をつけたい、かゆみ撃退の近道とは?【石川三千花さん・エッセイ】

突然の肌のかゆみや蕁麻疹、経験したことがある方も多いはず。これからのシーズン、乾燥も気になりますので、皆さんも早めのケア、心がけてください。


少し前のことだが、体のあちらこちらが、やたらとかゆかった。脇腹やお尻、ひじの関節のところ。いままではステロイドの軟膏を塗ればすぐに治ったのだが、一旦、赤くなったかゆみが消えたかに見えても、またすぐに復活する。

あまり長くステロイド剤を使うのも嫌だし、なによりもかゆみが日々のストレスになっていたので、病院に行った。私としては、皮膚を平常に戻したいのはもちろんだが、そのかゆみの原因を知りたかったのだ。

ところが、処方してもらった軟膏も飲み薬も効かず、私のかゆみの原因もいまいち特定できずで、2回目の診察ではさらに強めのステロイドが入った軟膏と、花粉症のときに服用していたアレルギーを抑える錠剤の飲み薬を処方してもらい、ようやく治った。かゆみがこんなに長引いたことはなく、ようやくかゆみのストレスから解放されてスッキリした。 

加齢によって皮膚のバリア機能が低下して、皮膚のトラブルが多くなるのは実感しているが、それは乾燥の季節に多いものと思っていた。だがそうではない。この年になると、冬に肌が乾いてはかゆくなり、夏に汗をかいてはかゆくなる。そして、回復力も低下しているから、一度、肌のトラブルに襲われると治るのに時間がかかり始末に悪いのだ。

【石川三千花さん・エッセイ】肌のかゆみが止まらない!そんなときに気をつけたい、かゆみ撃退の近道とは?

こんなときに、病院に行くのが面倒で、市販の塗り薬で間に合わせる人も多いと思うが、かゆみがなかなかおさまらないときには、やはり病院で適切な薬を処方してもらい完治させるのが結局は近道だ。かゆみの原因はなかなか分かりにくくて、塗り薬だけでは治らないケースも多いからだ。

そして、皮膚のトラブルを防ぐにはやはり体を清潔に保つのが大事。お風呂の後の保湿剤でのケアも忘れずに。夏場はこれをパスしがちだが、エアコンを一晩中つけっぱなしの近年では、案外、肌も乾燥しているからだ。

これから寒い季節への変わり目となるので、肌のかゆみには注意したいもの。かゆみは命に関わるような病気ではないけれど、放っておくとさらに面倒なことになるので早めのケアを心がけよう。

ところで、ドライアイで眼科に行っても、歯が痛くて歯科に行っても、腰や肩が痛くてクリニックに行っても、原因を聞くと、答えは大概「加齢のせいもありますね」といわれることが多い私たち世代。それはそうでしょうが、なーんか加齢で済まされてる感があるのよね〜。

イラスト&文/石川三千花

※素敵なあの人2024年12月号「石川三千花の素敵とそれなりの間にはvol.53」より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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この記事を書いた人

石川三千花さん

イラストレーター&エッセイスト 石川三千花さん

映画、ファッションについて独自の観点からイラスト+エッセイを展開。著書に『石川三千花の勝手にオスカー』(集英社)、『勝手にシネマ・フィーバー』(文藝春秋)など多数。

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