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素敵なあの人 2026年1月号

素敵なあの人 最新号

2026年1月号

2025年11月14日(金)発売
特別価格:1690円(税込)
表紙:富岡佳子

素敵なあの人 2026年1月号

公開日:

【60代ヘルスケア】風邪じゃないのにくしゃみが出るのはなぜ?寒暖差アレルギーの原因やセルフケアを解説【薬剤師監修】

「暖かい部屋から外に出たとたん鼻水が止まらない」「温度差がある場所に移動すると、くしゃみが何度も出る」などの経験はありませんか? 風邪でもないのに続くくしゃみや鼻水、それはもしかすると寒暖差アレルギーかもしれません。この記事では、寒暖差アレルギーの原因やすぐに取り入れられるセルフケアを紹介します。

寒暖差アレルギーの症状

寒暖差アレルギーの症状

寒暖差アレルギーは、寒暖差が刺激となって出る症状のことで、医学的には血管運動性鼻炎と呼ばれます。アレルギーといっても、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが関係して起こるものではありません。

具体的な症状としては、くしゃみや透明でサラサラとした鼻水、鼻づまりが中心で、発熱などの風邪のような症状は出ないのが特徴です。たとえば、暖かい室内から急に寒い外に出たときに、鼻がムズムズする、くしゃみが止まらないと感じる場合、寒暖差アレルギーが関係している可能性があります。(※1)

寒暖差アレルギーの原因

寒暖差アレルギーの主な原因として、急激な気温差によって自律神経が乱れることが挙げられます。自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなり、両者がバランスをとりながら働くことで血圧や呼吸、消化吸収などからだのさまざまな機能を調節しています。

気温の変化を感じたら、血管を収縮・拡張させて体温をコントロールするのも自律神経の働きのひとつです。しかし、激しい寒暖差によって自律神経に負担がかかると、自律神経が乱れて鼻粘膜の血管の収縮・拡張をうまくコントロールできなくなり、くしゃみや鼻水が引き起こされます。

寒暖差アレルギーは1日の気温差が7℃以上あると発症しやすい傾向があり、とくに昼夜の気温差が大きくなりやすい秋や冬に注意が必要です。

今すぐできる!寒暖差アレルギーの対策3選

今すぐできる!寒暖差アレルギーの対策3選

寒暖差アレルギーの症状を緩和するには、自律神経を整えることが大切です。今すぐできる寒暖差アレルギー対策を3つ紹介します。

衣服で冷えを防ぐ

寒暖差による影響をできるだけ小さくするために、衣服を工夫して冷えを防ぎましょう。とくに、太い血管が通っている首・手首・足首が冷えないよう、できるだけ温めると血行促進につながります。

たとえば、外出時にはマフラーや手袋をする、室内ではレッグウォーマーをつけるなどの工夫をしましょう。マスクをして鼻周りに冷たい空気が当たらないようにするのも効果的です。

生活リズムを整える

起床・就寝や食事のタイミングをできるだけ一定に保ち、生活リズムを整えましょう。生活リズムが乱れていると自律神経も乱れてしまいがちです。

規則正しい生活を心がけることは、自律神経を整えることにつながります。たとえば、毎朝同じような時間に起きて朝日を浴びると、からだを「活動モード」に切り替えやすくなります。

また、自律神経を整えるには、睡眠の質を高めることも大切です。就寝前はスマホやパソコンの利用を控える、夜遅い時間の食事は避けるなど就寝前の過ごし方を見直しましょう。

リラックスタイムを設ける

ストレスがたまっていると、交感神経が優位になり、からだは緊張状態が続いてしまいます。自律神経を整えるために、リラックスできる時間を確保し、副交感神経を優位にしましょう。

たとえば、お風呂にゆっくり浸かる、寝室にアロマを焚く、就寝前にストレッチをするなどが挙げられます。自分に合うリラックス方法を見つけて、習慣として取り入れましょう。

寒暖差アレルギーには漢方薬もおすすめ

寒暖差アレルギーには漢方薬もおすすめ

寒暖差アレルギー対策では、漢方薬を活用するのもおすすめです。漢方薬は、鼻水やくしゃみなどの症状を和らげるだけでなく、根本から体質を整えることを得意としています。

また、植物や鉱物などの自然由来の生薬でできている漢方薬は、西洋薬よりも副作用が少ないとされています。飲むだけでいいため、セルフケアとして続けやすいのも特徴です。

寒暖差アレルギーには「からだを温めて水分代謝を整える」「血流をよくして鼻の粘膜を強くする」「消化・吸収機能をよくして抵抗力を高める」などの働きがある漢方薬を選びましょう。

<寒暖差アレルギーにおすすめの漢方薬>

・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
からだを温め水分代謝を整えて、余分な水分を排出し、うすい水様の鼻水や鼻づまり、くしゃみを改善する漢方薬です。花粉症やアレルギー性鼻炎、気管支炎などに用いられます。

・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
鼻粘膜にこもった熱をさますことで、鼻の通りをよくして鼻水や鼻づまり、鼻の炎症を抑える漢方薬です。花粉症や副鼻腔炎などにも用いられます。

漢方薬は自分の症状や体質に合っていないと、思わぬ副作用が出ることがあるため、専門家に相談して自分に合うものを見つけることが大切です。漢方薬が気になるなら、スマホひとつで相談から購入までできる「あんしん漢方」のようなオンラインサービスの利用がおすすめです。

「あんしん漢方」では漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談でき、購入した漢方薬は自宅まで郵送してくれます。忙しくて相談に行く時間がない人も始めやすいでしょう。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

ライフスタイルを整えて快適な毎日を

寒暖差アレルギーは、温度変化によって引き起こされます。大切なのは、寒暖差による負担を軽減し、自律神経を整えること。服装を工夫したり生活リズムを見直したりして、自律神経を整えましょう。さらに漢方を適切に活用して、内側からのアプローチで体質を整えることも効果的です。小さな工夫を積み重ねて、快適な毎日を過ごしましょう。

<参考文献>

※1 社会福祉法人恩賜財団済生会「急な温度変化で鼻がムズムズ それ「寒暖差アレルギー」かもしれません」

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この記事を監修したのは

山形ゆかりさん

あんしん漢方薬剤師 山形ゆかりさん

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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