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年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い 素敵なあの人Web

素敵なあの人 2026年1月号

素敵なあの人 最新号

2026年1月号

2025年11月14日(金)発売
特別価格:1690円(税込)
表紙:富岡佳子

素敵なあの人 2026年1月号

公開日:

【60代エンタメ】撮影NGなし!吉井和哉のルーツや素顔に触れるドキュメンタリー映画『みらいのうた』

【見どころ2】音楽の神様はいるのかも…闘病を経た2人の音楽家が向かう場所

映画『みらいのうた』より吉井和哉

吉井和哉

映画『みらいのうた』よりERO

ERO

密着が始まった頃は映画になるかどうかも決まっておらず、「EROと出会っていま(の吉井和哉)があると知ってほしい」ということ静岡を訪れた吉井さん。3年にわたって撮影が続くなかで、吉井さんやEROさんの体調や、ミュージシャンとしての活動にも大きな変化があり、台本のないドキュメンタリーはドラマチックな展開に。教会や神様という言葉がキーワードとして登場し、「音楽の神様っているのかも」と思うようなできごとが起こります。

映画『みらいのうた』より40年ぶりにセッションする吉井和哉とERO

劇中で吉井さんは「自分も年を取るし、ファンもみんな年を取るし、みんなで乗り越えていこう」とコメントし、復活ライブに挑む姿を見せることで「同じ境遇にいる人、病気で苦しむ人の安心材料になりたい」と語ります。もうひとりの主人公EROさんは「自分を理解してもらうために歌う」と決意し、作詞、ギター、歌すべてがリハビリを経ての再挑戦。同じ時代を過ごしてきた50代、60代にはグッとくるシーンがたくさんあります。

【見どころ3】ミュージシャンの懐にすっと入るエリザベス宮地監督

映画『みらいのうた』より解散ライブ後のBiSHとTHE YELLOW MONKEYのメンバーら

映画を撮影したエリザベス宮地監督は、高知県出身で現在40歳。藤井⾵、back numberanoBiSHなど様々なアーティストのドキュメンタリー映像やミュージック・ビデオの撮影実績があります。2020 年に監督した優⾥「ドライフラワー」MV の再生回数は現在までに2億回越え! また、2025年に監督したback number「ブルーアンバー」MVは、実在するドラァグクイーンを主役としたドキュメンタリーとフィクションが入り混じった内容で、3分半の映像に釘付けとなり感情を揺さぶられます。

相手へのリスペクトは忘れずに、どんなミュージシャンでも過剰にスター扱いしないフラットな雰囲気に心を開くのか、今作でも吉井さん、EROさんはリラックスしたやさしい表情を見せ、時々本音がこぼれ落ちているように見えます。エリザベス宮地監督だから撮れた映像は、なんとトータル500時間にもなったとか。それを2時間17分にギュッと凝縮しているのだから、見ごたえあります。

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この記事を書いた人

富田夏子

ライター/映画ごはん研究家 富田夏子

雑誌ライター歴21年。得意分野はエンタメ、フード、ライフスタイル。映画ライター/映画ごはん研究家として、「映画とごはんをつなぐメディア」をSNSで展開し、映画と食に関連する情報や体験をシェアしている。日本映画ペンクラブ会員。
雑誌やWEBへの映画レビュー連載歴は14年で、俳優や映画監督のインタビューも手がける。料理取材の試食は残さず食べる食いしん坊。

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