【2】むし歯、歯周病

細菌が作り出したガスがそのまま口臭に
むし歯や歯周病が口臭のもととなることもあります。むし歯や歯周病が進行することで細菌が増殖し、食べかすに含まれるタンパク質の分解が進んで、そこからガス(揮発性硫黄化合物)を発生させます。そのガスがそのまま口臭に。むし歯や歯周病が悪化すると炎症や膿ができて、そこから強い腐敗臭を放つようになる場合もあります。重度にならない限り自覚しづらいというのも、このケースの口臭の特徴です。
【3】内臓系の疾患

なんらかの疾患により、体の内側から臭いが発生
原因が口とは別の場所にあることもあります。内臓のどこかに疾患があり、そこが臭いのもととなっている可能性も。たとえば消化器系の疾患なら食べ物が腐ったような臭い、咽頭や気管支、肺などの感染症なら甘い臭い、糖尿病ならアセトン臭と呼ばれる甘酸っぱい臭い、肝硬変ならアンモニア臭を発する傾向があります。口臭よりも先に体の不調に気づくことが多いですが、場合によっては病気が発覚するきっかけになることも。
教えてくれたのは

歯科医師 石井さとこ先生
口元美容スペシャリスト。デンタルクリニック・ホワイトホワイト院長。歯のホワイトニングや口臭ケアにまつわる情報を日々発信。著書に『マスクしたまま30秒!!マスク老け撃退顔トレ』(集英社)などがある。
イラスト/二階堂ちはる 構成・文/平井薫子
※素敵なあの人2026年1月号「60代の口臭ケア」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
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