素敵世代に多く、人にもなかなか相談しづらい"口臭"の話。しかしそのお悩み、じつはあなただけのものではありません。原因と対策を知っておき、お口の清潔感を保ちましょう。
デリケートな悩みだからこそ早めに先まわりして対策を
素敵世代の口臭にまつわる悩みについて、歯科医師の石井さとこ先生に伺いました。
「口臭は大変デリケートな問題。清潔感に直結するため、身近な人に不快な印象を与えかねません。しかし、意外に自分では気づかないのも口臭の厄介なところ。60歳以上になると若いころに比べて感覚が鈍くなり、より自分で気づきにくくなります」
そもそも、口臭はどのくらいの人にあるものなのでしょうか。
「60代以上の女性には、ほぼ100%口臭があると言っていいでしょう。女性の口臭リスクが高い原因のひとつに、女性ホルモンの変化があります。女性は閉経後の女性ホルモンの減少や、それに伴う自律神経の乱れなどから唾液の分泌が減ってしまうことも。すると口腔内の自浄作用が低下し、口臭につながります。口臭は男性に多いイメージがあるかもしれませんが、60代以上は男性よりも女性のほうが口臭のある人が多いです。『女性だから口臭はない』ではなく、『女性だから口臭がある』と思っておいたほうがいいでしょう。
そもそも体臭と同じで、口臭がない人はあまりいません。それが生理的なものなのか、病的なものなのか。そして生理的なものでも、改善する必要があるのか。それを見極めることが大切です。病的なものは病気そのものの治療が必要ですが、生理的なものであれば、生活習慣を見直すことで改善できます。『自分にも口臭があるかもしれない』と先まわりして考えることで、対策にもスムーズに取り組めます。健康的な生活習慣を送ることが口臭対策にもつながるため、まずはご自身の生活習慣を見直してみてください」
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